本15日（金曜日）午後5時40分から約15分間，菅直人総理大臣は，叙勲のため来日中のマイケル・G・マレン米統合参謀本部議長（海軍大将）（Admiral Micheal G. Mullen, Chairman, Joint Chiefs of Staff）の表敬を受けたところ，概要以下のとおりです（米側から，ジョン・V・ルース駐日米大使（Mr. John V. Roos, U.S. Ambassador to Japan）他，日本側から，折木良一統合幕僚長，梅本和義外務省北米局長，黒江哲郎防衛省防衛政策局次長他同席）。
- 冒頭，菅総理から，東日本大震災における「トモダチ作戦」を中心とする米軍の支援に感謝の意を表したのに対し，マレン議長から，大震災の中で日本の方々が大変素晴らしい対応をされたことに心を打たれた旨述べました。
- 菅総理から，日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中，日米安保体制は益々その重要性を増しており，先般の「2＋2」の成果を踏まえ，日米同盟の更なる深化・発展に努めたい，普天間飛行場の移設や海兵隊のグアム移転を含む在日米軍の再編についても，日米両政府間の合意に基づき着実に進めていきたい旨述べました。マレン議長からは，「2＋2」は大変前進のある内容だった，米軍のプレゼンスは日本及び地域の安全保障にとって重要であり，今後とも日米同盟を強化していきたい，米軍再編については引き続きコミットして前進していくことが重要である旨発言がありました。
- 最後に，菅総理から，近く勇退する予定のマレン議長に対し，これまでの功績に感謝と敬意の念を伝えるとともに，退任後も引き続き日米同盟のために御協力いただきたい旨述べました。