
付属文書(金融システムの強化)のポイント
平成21年4月2日
(全文仮訳・英語版)
金融安定理事会
- 金融安定化フォーラム(FSF)の役割と組織基盤を強化した金融安定理事会(FSB)を設立。
国際的な連携
- 国境を越えて活動する重要な金融機関について、2009年6月までに監督カレッジを設置(現在までに28の監督カレッジを設置済)。
- 国境を越えた危機管理に関するFSFの原則を直ちに実施。
健全性監督
- 景気回復が確実になるまで、自己資本の最低水準に関する国際基準は変更しない。景気回復が確実になれば、資本バッファーや資本の質は強化されるべき。自己資本の最低所要水準は2010年に検討されるべき。
- FSB等の国際機関は、2009年末までに景気循環増幅効果軽減のための提言を実施。
金融規制の範囲
- 金融システム上重要な金融機関、市場、商品のすべてを適切な規制・監督の対象とすべき。
- ヘッジファンドの登録制導入と適切な情報開示の義務付け。
報酬
- 重要な金融機関における報酬に関するFSFの原則の実施について、2009年中の進展を確保。
タックス・ヘイブン及び非協力的な国・地域
- 健全性規制、税に関する情報交換、資金洗浄・テロ資金供与対策に関する国際基準のすべての国における遵守を要請。
- 本日OECDが税に関する情報交換の国際基準に反する国のリストを公表したことに留意。
- 基準を満たさない国に対する対抗措置の策定に合意。
- FSB、FATFに対してG20財務大臣会議に各国の各基準の採択・実施状況の報告を要請。
会計基準
- 流動性及び投資家の保有期間を踏まえ、会計基準設定主体は、金融商品の価格評価の基準を改善。
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