本9日,正午から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,先方の発意により,潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,潘基文事務総長から安倍総理に対し,総理就任に対する祝意表明の上,国連の諸課題について国連の主要国である日本と協力していきたいとの発言がありました。安倍総理からは,祝意に感謝するとともに,第二位の財政貢献国として国際社会の平和と安定を含む幅広い分野で,一層積極的に貢献していく考えを表明しました。
- 潘事務総長から,北朝鮮の核,ミサイル,拉致問題を含む地域的及び地球規模の諸課題に向け,日本と近隣諸国が協力して取り組んでいくことへの期待が表明されました。これに対し,安倍総理からは,安保理決議の明白な違反である北朝鮮によるミサイル発射への対応及び深刻な主権侵害・人権侵害である拉致問題の解決に向けた決意を表明した上で,国連の協力に期待を表明しました。
- 安倍総理からは,安保理改革を引き続き重視しており,実現可能な改革案を議論し具体的進展を図る考えであると述べ,事務総長の一層の指導力と協力を求めました。
- 最後に,安倍総理から,本年6月に開催される第5回アフリカ開発会議(TICADV)への事務総長の参加を招請し,事務総長からは,前向きに検討したいとの反応がありました。