安倍総理大臣

日本・ボリビア首脳会談(結果概要)

平成19年3月6日

 3月6日(火曜日)、18時10分から18時50分まで、安倍内閣総理大臣は、実務訪問賓客として我が国を訪問中のモラレス・ボリビア大統領と会談した。

1.冒頭

 安倍総理は、モラレス大統領による貧富の格差緩和に向けた取り組みを評価し、ボリビアが自由、民主主義、市場経済といった基本的価値を維持することを期待し、適切な改革努力を支援すると述べた。モラレス大統領は、債務免除等の日本の協力に深甚な謝意を表明し、人々の生活や環境を重視する日本とは戦略的協力関係を築いていきたいと述べた。また、同大統領は、現在進めている憲法改正において、戦争放棄を盛り込みたいと説明した。

2.経済関係

 安倍総理は、投資促進の観点から、ボリビアの鉱業政策の動向に注目していると述べ、外資を活用した経済開発のためには法的安定性と投資家との対話が必要なことを指摘した。モラレス大統領は、鉱業分野においても天然ガスと同様の改革を進めていくが、投資家とは良く対話しつつ改革を進めていきたいと述べた。

3.農地改革と日系人

 安倍総理は、モラレス大統領が進めている農地改革が日系人の農業経営や安全を害する結果とならないよう要望した。モラレス大統領は、日系人は害を与えられることはないと述べた。

4.経済協力

 安倍総理より、ボリビアの貧困削減のために、8億円のノン・プロジェクト無償資金協力の実施を決定した旨表明した。また、集中豪雨被害に見舞いの意を伝え、この支援のために、約20万ドルの緊急無償資金協力の追加実施、約220万ドルの見返り資金の使用承認を伝達した。モラレス大統領は、協力に深く謝意を表明した。

5.国連安保理、北朝鮮

 安倍総理は、我が国の常任理事国入りを含む安保理改革の早期実現、2008年の安保理非常任理事国選挙における我が国立候補に対する支持を要請した。モラレス大統領は、ボリビアの代表として、非常任理事国選挙において日本を支持したいと述べた。
 安倍総理は、北朝鮮に関し、先の六者会合の成果と拉致問題解決の重要性を説明した。

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