安倍総理大臣
日・エチオピア首脳会談
平成25年5月31日

本31日午前11時00分から約15分間、横浜において、安倍晋三内閣総理大臣は、ハイレマリアム・デサレン・エチオピア連邦民主共和国首相(H.E. Mr. Hailemariam Desalegn, Prime Minister of Federal Democratic Republic of Ethiopia)との間で日・エチオピア首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、ハイレマリアム首相は明日(6月1日)から3日まで開催予定の第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。
- 冒頭,安倍総理から,ハイレマリアム首相の訪日を歓迎するとともに、TICADVのアフリカ側議長としてのハイレマリアム首相の貢献に感謝の意を示し、TICADプロセス20周年となるTICADVを機に、日・アフリカ双方の発展を目指したい旨発言しました。これに対してハイレマリアム首相から、歓迎、おもてなしに感謝する、美しい横浜に来られて光栄である旨述べました。
- 続いてハイレマリアム首相から、特に人材育成や、水、インフラでの技術・教育訓練における日本の支援に感謝している、エチオピアは生産性向上のため官民を挙げて「カイゼン」に取り組んでおり、これが日本からの更なる投資につながることを期待、農業・軽工業分野への日本の投資を歓迎したい旨述べました。また、日本のもつ価値観はエチオピアにとって重要であると考えており、日本の労働倫理からも多くを学びたい、日本から得てきている支援に改めて感謝したい旨述べました。
- 安倍総理から、ソマリアを含む地域の平和と安定に向けエチオピアと引き続き連携していきたい旨発言しました。続けて安倍総理から、エチオピアに対する円借款供与再開に向けて個別案件の検討を開始することに加え、地方の給水や道路改修等により、エチオピアの開発計画の推進を今後も支援していく旨表明しました。また、気候変動対策に関しては先日二国間文書に署名した二国間オフセット・クレジット制度の本格運用に向けて連携していきたい旨述べました。さらに、TICADV期間中のビジネスセミナー開催等を通じ、日本企業の関心が高まることを期待しており、我が国としても可能な限り協力したい旨述べました。
- この他、アフリカ開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。