安倍総理大臣

平成25年5月23日
日・タイ首脳会談 (1) (写真提供:内閣広報室)
日・タイ首脳会談 (2) (写真提供:内閣広報室)

 本23午前11時30分から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のインラック・シナワット・タイ王国首相との間で首脳会談を行い,引き続いて約50分間,昼食会を主催したところ,概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭,安倍総理から,アジア太平洋地域の戦略的な環境が変化する中,ASEANの主要国であり,メコン地域のハブであるタイとの戦略的パートナーシップを更に発展させたい旨述べました。 これに対しインラック首相から,あらゆる分野において日本との協力関係を強化していきたい旨の発言がありました。両首脳は,両国の意思疎通を今後とも一層緊密化させることで一致しました。

  2.  経済分野に関し,両首脳は現在良好な経済関係を一層強化していくことで一致しました。また,安倍総理から,地球観測衛星,高速鉄道等タイにおけるインフラの整備は,両国に繁栄をもたらすものであり,日本としても,積極的に貢献したいと述べました。これに対し,インラック首相からは,日本がタイのインフラ整備に関心を有していることを歓迎する旨述べました。 東日本大震災に関するタイの日本産品の輸入規制に関し,安倍総理から,正確な情報に基づく規制見直しを要請したのに対し,インラック首相は,検討する旨述べました。

  3.  また,両首脳は,自衛隊とタイ国軍との合同訓練等にも触れつつ,安全保障分野での協力を強化していくことや,青少年交流を含む人物交流を積極的に実施していくことで一致しました。

  4.  地域情勢に関し,安倍総理は,2015年のASEAN共同体の構築に向けて,日本としてASEAN統合を積極的に後押ししたい旨述べると共に,両首脳は,日・ASEAN関係を更に強化することで一致しました。また,ミャンマーにおけるダウェーに関し,インラック首相から日本の積極的な参加につき要請があり,安倍総理からは,具体的に対応するには,タイ,ミャンマー両国と事務レベルで協議をしっかりと行うことが重要である旨指摘しました。また,両首脳は,アジア太平洋地域情勢についても意見交換を行いました。


安倍総理大臣へ戻る