安倍総理大臣

平成25年6月3日
本3日午後4時20分から約20分間,横浜において、安倍晋三内閣総理大臣は、ジョゼフ・E・スティグリッツ・コロンビア大学教授(Dr. Joseph E. STIGLITZ, University Professor, Columbia University)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、スティグリッツ教授は6月1日から本3日まで開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。

1.  冒頭、安倍総理から、TICADVへのスティグリッツ教授の参加を歓迎するとともに、全体会合での発言に感謝する旨述べました。また、3月にお会いした際に、多くの人たちが経済成長の果実を享受することが重要と述べたことはアフリカにこそあてはまる、TICADVではアフリカにおける経済成長の果実をアフリカに暮らす全ての人に行きわたらせることを基本的な考え方とした旨発言しました。これに対してスティグリッツ教授から、TICADVは、ご指摘のあったような考え方が、参加各国の間にみられたという意味で非常に興味深いものであり、招待に感謝する旨述べました。

2.  続いて、スティグリッツ教授から、多くのアフリカ諸国がアジアの成長の経験から学べることについて、現在JICAと共に調査中であることにつき紹介があるとともに、アジアの成長に果たした日本の役割への評価やアフリカ開発に向けた考え方について述べました。また、「アベノミクス」を高く評価する旨の発言がありました。

3.  安倍総理から、指摘に同意する、アフリカがアジアをはじめとする成長の経験を共有することが重要であり、TICADはアジアをはじめとした途上国や欧米・国際機関等を含む多国間でアフリカ開発を議論することにその特徴と意義がある旨発言しました。続けて、安倍総理から、スティグリッツ教授が途上国と先進国のギャップを埋めるためのJICAの取組は重要であると評価したことを歓迎し、我が国の支援策、特に人間の安全保障を推進する農業、人材育成、保健、教育分野等における支援に力を入れていく考えである旨表明しました。

4.  その他、アフリカ開発における民間部門の役割等について議論を行いました。

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