安倍総理大臣
ウィリアム・ヘーグ英国外相による安倍総理表敬(概要)




本16日午後4時10分から約25分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のウィリアム・ヘーグ英国外務・英連邦大臣(Rt. Hon William Hague MP, Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs of the United Kingdom)による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
(1)安倍総理から,ヘーグ外相を歓迎した上で,日英両国は,普遍的価値を共有する,アプリオリのパートナーであり,協力していきたい,また2020東京オリンピック・パラリンピックは,歴史ある大都市であるロンドンの成功に学んでいきたい旨を述べました。
(2)ヘーグ外相から,御多忙の中,安倍総理にお会いいただき光栄である,東京オリンピック・パラリンピック招致に祝意を述べると共に,同大会の成功に向け,全面的に協力したい旨を述べた上で,安倍総理に対し,ロンドン大会のトーチを手渡しました。また,台風26号による犠牲者に対する哀悼の意の表明がありました。
2 日英間の協力
(1)安全保障政策
ヘーグ外相から,日本がこれまで世界平和に果たしてきた役割を支持するとともに,世界の安全保障における日本の役割を支持したい,その観点から安倍政権が進めている安全保障政策を歓迎する旨述べました。安倍総理からは,日本の積極的平和主義に対する理解と支持に感謝したい,先週のASEAN首脳会議で,国際社会の平和と安定に向け,日本がより積極的に貢献していく考えを説明し各国首脳から支持を得た旨述べました。
(2)女性をめぐる課題
安倍総理から,女性の権利と紛争下の性的暴力根絶についての総理による国連総会演説に言及しつつ,ヘーグ外相がこの演説をツイッターで評価したことに感謝する旨述べました。
これに対し,ヘーグ外相から,安倍総理の国連総会演説は素晴らしく,敬意を表したい,21世紀においては,政治的,社会的,経済的な意味での女性の権利が日英間の協力の重要なテーマである旨述べました。
(3)その他
安倍総理とヘーグ外相は,この他,サッチャー首相(当時)の進めた教育制度改革と同分野での日本の改革の取組について意見交換を行いました。