安倍総理大臣

平成25年6月17日
(写真提供:内閣広報室)
 6月17日(月曜日)午前11時30分(現地時間)から約50 分間,安倍晋三内閣総理大臣は,G8サミットに出席するため訪問中の英国ロック・アーンにおいて,デービット・キャメロン英国首相(Rt Hon David Cameron MP, Prime Minister of the UK)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1.冒頭

安倍総理から,キャメロン首相に対し,就任後幾度となく電話でお話していたことからも,今回お会いすること楽しみにしていた,北アイルランドにおけるG8サミットの開催は,和平達成を世界にアピールするものであり,祝福したいとした上で,本日はG8の主要課題や二国間関係の具体的な進展について確認したいと述べました。
キャメロン首相から,日本は英国にとってアジアの最重要パートナーであり,議長国として安倍総理のG8出席を強く歓迎し,お互いに協力してサミットを成功に導きたい旨述べました。

2.G8関連

安倍総理から,キャメロン首相の掲げる「3つのT」(貿易,税,透明性)を強く支持する旨述べ,日本における経済政策の取組を紹介しました。シリアについては,日本としても引き続き同国の安定に向け協力する姿勢を説明し,また,東アジア情勢についても意見交換を行いました。これに対し,キャメロン首相から,「3つのT」支持に対する感謝の念が表明されると共に,北朝鮮による日本人拉致問題について,日本のスタンスを強く支持している旨述べました。

3.二国間関係

(1)両首脳は,安全保障・防衛分野における具体的な協力の進展を歓迎し,特に以下について合意しました。
(ア)アルジェリア・テロ事案の緊密な協力を受け,テロ対策の国際連携の重要性を認識しつつ,引き続き協力を強化すること。
(イ)防衛装備品協力のための枠組みと情報保護協定につき実質的に合意し,早期の署名を目指すこと,また,防衛装備品協力の具体的案件として,化学防護衣の性能評価方法に関する共同研究を実施していくこと。
(ウ)サイバー分野において引き続き協調すること。
(エ)今後のハイレベル対話や交流のあり方について工夫すること。
(オ)本年の日英21世紀委員会において提案された,首脳間のビデオ・ホットラインの設置について今後検討すること。

(2)安倍総理から,日本における経済政策に関する説明を行ったあと,両首脳は,日EU・EPAで連携し,二国間経済関係の更なる強化のために協力していくこと,特に,日本企業が投資しやすい環境作りに努めていくことで一致しました。

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