安倍総理大臣
日・メキシコ首脳会談(概要)
平成25年10月8日


10月8日(火曜日)18時35分(現地時間。日本時間同日19時35分)から約25分間、APECに出席のためバリ滞在中の安倍晋三総理大臣は、エンリケ・ペニャ・ニエト・メキシコ合衆国大統領(H.E. Mr. Enrique Pena Nieto, President of the United Mexican States)と日・メキシコ首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1. 二国間関係(経済関係を含む)
(1) 安倍総理から、先月のハリケーン被害に対しお見舞いを述べるとともに、首脳間の緊密な対話を継続したい旨、また、本年及び明年の「日メキシコ交流年」を通じて、両国関係の強化を図っていきたい旨述べました。これに対し、ペニャ・ニエト大統領からは、メキシコにとって日本はアジアで最も重要な戦略的パートナーであり、兄弟国として深い友情の絆で結ばれている、今後ともさらに関係を強化してきたい旨述べました。また、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催につき祝意が述べられました。
(2) 安倍総理から、両国の経済関係が日メキシコEPAを基礎として貿易・投資両面で着実に拡大していることを歓迎しつつ、最近顕著なメキシコへの日系企業の進出を踏まえ、ビジネス環境整備の改善が重要である旨、更に、ペニャ・ニエト大統領が進める諸改革が、両国の経済連携を更に強化させることへの期待を表明しました。
これに対し、ペニャ・ニエト大統領から、対メキシコ投資が増加している日本企業によるメキシコに対する信頼につき謝意を表し、これら投資を今後とも支援していく旨述べました。また、昨年メキシコを訪問した日本人観光客数が10万人を超えたことにも触れ、今後とも様々な分野で関係を強化していきたい旨述べました。
2. TPP
安倍総理から、本年4月の訪日時にペニャ・ニエト大統領が我が国のTPP交渉参加へ支持を表明したことに対し謝意を表明しつつ、TPP交渉において緊密に連携したい旨述べました。これに対し、ペニャ・ニエト大統領からは、ともに自由貿易の積極的推進国として、更に緊密に連携していきたい旨述べました。
3. その他
両首脳は、日本の安全保障政策、安保理改革等について意見交換しました。