安倍総理大臣

平成25年6月2日
日・エジプト首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
本2日午後4時35分から約20分間、横浜において、安倍晋三内閣総理大臣は、ヒシャーム・ムハンマド・カンディール・エジプト・アラブ共和国首相(H.E. Dr. Hisham Mohamed Qandil, Prime Minister of the Arab Republic of Egypt)との間で日・エジプト首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、カンディール首相は6月1日から3日まで開催中の第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。
 
1.冒頭、安倍総理から、カンディール首相の訪日を歓迎する、革命という偉業を成し遂げたエジプト国民の勇気と行動力に敬意を表し、アラブとアフリカにまたがる大国であるエジプトとアフリカの発展に向けて一層協力・協調していきたい旨発言しました。これに対してカンディール首相から、温かい歓迎に感謝する、日本からエジプトへの支援は全てエジプト国民に向けられたものであり、エジプト国民を代表して感謝する、長い歴史を有する日本との友好関係を更に強化したい旨述べました。
 
2.安倍総理から、民主化を進めるカンディール首相の努力に敬意を表する、ムルスィー大統領の訪日を始めとする要人往来の活発化等を通じて新生エジプトとの友好・協力関係を強化したい旨述べました。また、エジプト・日本科学技術大学(E-JUST)への支援やカイロ大学小児病院の病棟建設を始めとする経済協力を継続する、エジプト側においても必要な措置を講じてほしい旨述べました。続けて、安倍総理から、エジプトによる日本産品の輸入規制措置について継続的な見直しを要請しました。
 
3.これに対しカンディール首相から、エジプトは民主化の道を確実に歩んでおり、本年末までに代議院選挙が行われる予定である、現在は革命後の困難な移行期にあり、日本を含む国際社会の支援を期待している旨述べるとともに、エジプトの経済・社会改革への強い意志を表明しました。また、日本からの観光客の回復やスエズ運河周辺の開発を含む日本企業のエジプトへの投資への期待が表明されました。さらに、カンディール首相から、日本産品の輸入規制については更なる見直しを行っていきたい旨述べました。
 
4.この他、アフリカの開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。
 
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