ニューヨーク時間9月24日午後4時15分(日本時間9月25日午前5時15分)から約20分間、森喜朗総理特使はアルファ・ウマール・コナレ・アフリカ連合(AU)委員長(元マリ大統領)と意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。
冒頭、森特使から、安倍総理の辞任表明を受けて気候変動ハイレベル会合に総理特使として派遣された、安倍総理は本件会合に出席したいと思っていただけに残念であった旨述べるとともに、日本の政治状況につき丁寧に説明した。コナレ委員長より、安倍総理とはハイリゲンダイム・サミットでお会いしたばかりであり、健康を害されたと聞き心を痛めており健康回復をお祈りしたい、福田新総理については、日本のアフリカに対する関心が維持されることになるので安心しているとの発言があった。
コナレ委員長より、気候変動は重要であり、アフリカ自身の問題としてアフリカ諸国は理解すべき問題である、バリ島で気候変動に関する交渉が行われる予定である旨述べた。
(1)コナレ委員長より、10月にTICADIVの拡大共催者運営委員会がNYで開催される予定であり、AUの然るべきレベルの出席を確保したい、TICADの成功は重要である、TICADはアフリカ諸国が初めて得たパートナーシップのための会合である、その後、他の国がTICADをまねたパートナーシップの会合を開催している、TICADIIIについては、小泉総理時代に開催されたが、森元総理が会議議長を務めて実質的に取り仕切る等、森元総理が重要な役割を果たされた旨述べた。
(2)森特使より、TICADIVについては安倍総理御自身がやりたいと思っていたがこのような状況になってしまった、福田新総理は外交問題に詳しくアフリカに対する関心も高い、自分が日本の総理として初めてアフリカを訪問することにつき福田官房長官(当時)は大いに賛成してくれた旨述べた。
(3)コナレ委員長より、森総理(当時)がアフリカを訪問したので、小泉総理(当時)もアフリカ訪問を行ったものと思う旨述べたのに対し、森特使より、アフリカを訪問して大変良かった、コナレ委員長という良き友人を得たし、ムベキ南ア大統領とも良き友人となった旨述べた。
(4)コナレ委員長より、日本のTICADはアフリカとの対話および協調の上で重要である、中国等いろいろな国が会議を開いているが日本のTICADがこれらを先導していることを強調したい、TICADIIIにはアフリカ首脳約25名が出席し、AUの会議が日本で開かれたかのようであった、日本のイニシアティブを大いに支持している旨発言。
(5)森特使より、アフリカ各国首脳のTICADIVへの出席につき働きかけて欲しい旨要請し、コナレ委員長より協力する旨応答した。
森特使より、今年度予算で6つの大使館を明年開設するがそのうちの3つはマリを含めてアフリカに開設される述べ、コナレ委員長から謝意が表された。