中曽根外務大臣

アフガニスタンに関する国際会議(ハーグ会議)概要

平成21年3月31日

1.会議の概要

(1)名称:「アフガニスタンに関する国際会議:地域的文脈における包括的戦略」

(2)開催日:平成21年3月31日(火曜日)

(3)場所:ハーグ(オランダ)

(4)主催:国連、蘭政府、アフガニスタン政府共催

(5)参加国:76カ国及び10の国際機関(開会式に潘基文国連事務総長及びカルザイ・アフガニスタン大統領が出席。共同議長を務めたカイ・アイダ国連事務総長特別代表、フェルハーフェン蘭外相、スパンタ・アフガニスタン外相の他、G8、EU、アフガニスタン近隣諸国、国際金融機関、ISAF参加国等の閣僚レベルが出席)

(6)目的:地域的文脈の重要性を認識した上で、アフガニスタンにおける政治、治安、開発問題を包括的に検討し、国際社会の支援努力に新たなダイナミズムを与える。(資金的なコミットメントを表明する、いわゆるプレッジング会合ではない)

2.議論の概要

(1)全体

 カルザイ・アフガニスタン大統領及び潘基文国連事務総長の演説に続き、各国代表が、アフガニスタン及びその周辺国への支援方針に関する演説を行った。カルザイ大統領は、国際社会の支援に謝意を表するとともに、治安、ガバナンス、汚職等の諸課題に真剣に取り組む決意を、また、国民和解を進める考えを表明した。潘基文国連事務総長は、切迫感をもってアフガニスタンの諸課題に取り組む必要があること、地域諸国の協力がなければアフガニスタンの安定は実現しないことを指摘した。

 会議の最後に、議論の主な要素を集約した共同議長サマリーが発出された。

(2)我が国の対応

 中曽根外務大臣からは、以下のメッセージを発出した。

(イ)アフガニスタンの短期的課題である治安の改善や中長期的課題である経済的自立のためには、各国が得意とする分野を組み合わせることが効果的である

(ロ)国連が援助調整で主導的役割を果たすべき

(ハ)アフガニスタンの周辺国を含む地域を一体として捉える取組が重要である

(ニ)今後、我が国として特に治安改善、政治プロセス・和解促進、経済発展の基盤・人材育成といった分野で支援に取り組む

(ホ)4月17日に東京で開催されるパキスタン支援国会合及びパキスタン・フレンズ会合への参加国・機関が活発な議論に貢献し、寛大な支援を表明するよう呼びかける

このページのトップへ戻る
目次へ戻る