中曽根外務大臣

アフガニスタンに関する国際会議:共同議長声明(要旨)

平成21年4月1日

全文(英語)

 3月31日、ハーグで開催された標記会議の最後に、共同議長(アフガニスタン及びオランダ外相ならびにカイ・アイダ国連事務総長特別代表)が発出した声明要旨下記のとおり。

I.総論

  1. 参加者は、長期的・相互的パートナーシップへのコミットメントを確認し、民主的・平和的で繁栄するアフガニスタンの実現に向けた決意を確認。
  2. 支援の効率化と調整、アフガニスタン国民・政府の意思に基づく支援を重視。調整におけるUNAMAの中心的な役割を強調。
  3. アフガニスタン国民が治安・経済発展を自ら担う基盤をつくるため、4つの優先分野(ガバナンス、経済成長、治安及び地域協力)を追求する。
  4. 軍民双方の支援を重視し、民生部門の能力強化への支援を拡充。米国の新戦略を歓迎。テロとの闘いに断固として取り組むことの重要性を強調。
  5. 国際テロから離れ、憲法を尊重し、武器を放棄するアフガニスタン戦闘員を市民生活に統合するためのアフガニスタン政府の努力を歓迎。
  6. アフガニスタン政府は、NATO/ISAFの貢献国に感謝し、ドナーの支援を賞賛。

II.各論

1.ガバナンス改善

(1)安全・透明・公正かつ信頼できる選挙を支援。

(2)国・県・地域の統治機構を強化。透明性向上、汚職との闘いを支援。司法と法の支配を強化。

2.経済成長と発展の加速

(1)アフガニスタン国家開発戦略(ANDS)に沿って支援の優先順位を明確化。

(2)アフガニスタンの農業戦略を支援。灌漑、交通、エネルギー施設を改善。

3.治安の強化(テロとの闘いを補完)

(1)アフガニスタン治安部隊の規模と能力を早急に拡大。

(2)麻薬対策をより広い支援戦略に統合。

(3)アフガニスタン治安部隊、ISAF、地域諸国間の協力を密にし、国境警備を強化。

4.地域協力の拡大(下記の点につき重要性を確認)

(1)アル・カーイダ等の聖域の排除、包括的な治安戦略策定、国境の治安改善、 インフラ整備、貿易、民生部門の能力強化に関し、地域協力を強化。

(2)4月17日に東京で開催されるパキスタン支援国会合/フレンズ会合を支持。各種会合にみられる アフガニスタン及び地域的文脈への関心の高まりを歓迎。

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