玄葉外務大臣

日・南アフリカ外相会談(概要)

平成24年6月21日

  • (写真)日・南アフリカ外相会談-1
  • (写真)日・南アフリカ外相会談-2

 現地時間6月21日(木曜日)午後2時55分から約15分間、国連持続可能な開発会議「リオ+20」に出席するためブラジルのリオデジャネイロ訪問中の玄葉光一郎外務大臣は、マイテ・ヌコアナ=マシャバネ南アフリカ共和国国際関係・協力大臣(H.E. Ms. Maite Nkoana-Mashabane, Minister of International Relations and Cooperation of the Republic of South Africa)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1.冒頭

  1. (1)玄葉大臣より、東日本大震災に際しての南アフリカ救助隊派遣に改めて謝意を表するとともに、南アフリカにおける世界最大の電波望遠鏡(SKA)プロジェクトの誘致成功に祝意を表しました。また、南アフリカは我が国の重要なパートナーであり、ヌコアナ=マシャバネ大臣と協力して、両国間の「戦略的な協力関係」を具体的な形で更に強化したいと述べました。
  2. (2)これに対し、ヌコアナ=マシャバネ大臣より、日本とは政治・経済両面において良好な関係を有しているが、今般、80%のSKAプロジェクトが南アフリカに誘致されるとの決定は、当該分野への日系企業参入のチャンスとなることを期待したい、南アフリカが苦しい時代にあった時に日本は支援の手をさしのべてくれており、昨年のレスキュー隊の派遣はささやかな恩返しであると述べ、これまでの同国に対する我が国の各種協力に対して改めて感謝の意が表明されました。

2.二国間関係・TICAD

  1. (1)玄葉大臣より、二国間関係を一層強化する観点から、ズマ大統領の訪日及び日・南ア・パートナーシップ・フォーラムを実現したい旨述べました。
  2. (2)これに対し、ヌコアナ=マシャバネ大臣より、日本は、これまでに、南アフリカの国家的課題である雇用創出や人材育成等について、ODA等による様々な協力を行ってくれており感謝している、また、トヨタなどは日本の企業であることを南アフリカの一般国民が知らないほど、南アフリカに深く浸透していると述べるとともに、来年日本で開催されるTICAD Vには、ズマ大統領を筆頭に参加したいと考えており、自分も大統領に同行して再訪日することになろうと述べました。

3.国際場理における協力

  1. (1)玄葉大臣より、昨年南アフリカで開催された第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)におけるヌコアナ=マシャバネ大臣のリーダーシップに敬意を表するとともに、引き続き安保理改革等において南アフリカと協力していきたいとの考えを表明しました。
  2. (2)これに対し、ヌコアナ=マシャバネ大臣より、COP17における日本の交渉チームの貢献に謝意が表明されるとともに、いつかの日か、日本と南アフリカが共に安保理常任理事国入りを達成できるよう、引き続き、日本と協力して取り組んでいきたい旨述べました。
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