9月25日午前(現地時間),玄葉外務大臣は,国連総会に出席するため訪問中のニューヨークにおいて,ラヴロフ・ロシア外務大臣と約25分間会談した。
- 今回の会談は,12月を目処とする総理の訪露に向けた準備のキックオフとなった。総理訪露に向けた今後の準備として,1)10月中旬に日本で次官級協議を行い,領土問題を含め,総理訪露に向けて日露関係全般について協議を行うことで一致した。また,2)安全保障分野の協議・協力を更に進めること,3)11月のシュヴァロフ第一副首相の訪日の際,玄葉大臣と同第一副首相との間で貿易経済政府間委員会を開催し,経済分野の協力について協議することを確認した。
- 玄葉大臣からは,上記の総理訪露の準備プロセスを経て,安全保障,経済,文化などあらゆる分野での日露協力を進め,その中で領土問題についても進展を図っていきたい旨述べた。ウラジオストクAPECの際の日露首脳会談において一致したとおり,領土問題に関する双方が受入れ可能な解決策を見出すべく議論を進めることを確認し,まずは10月中旬の次官級協議で実質的な議論を行うこととした。
- 双方から,頻繁な対話を通じ,両国首脳間,外相間の信頼関係が深まっており,そのことが日露関係全体の発展にとって重要との共通認識が示された。
- 玄葉大臣から先般のウラジオストクAPEC及びキリル総主教の訪日の成功に祝意を表し,ラヴロフ外相から日本側の協力に謝意が表明された。
- また,玄葉大臣から,現下の日中関係に関する我が国の立場を説明した。
- 野田総理,玄葉外務大臣の国連総会等出席
- 各国・地域情勢