外務大臣

日米韓共同プレス声明(骨子)

平成24年7月12日

安全保障

  • 日米・韓米同盟,日韓パートナーシップがアジアの平和と安定に不可欠との認識。
  • 日米韓が共通の安全保障上の脅威に効果的に対処すべく緊密な協議を継続。

北朝鮮

  • 北朝鮮に対して,すべての核兵器及びウラン濃縮活動を含むすべての既存の核計画を完全,検証可能かつ不可逆的な方法で放棄し,弾道ミサイル計画に関するすべての活動を停止することを呼びかけ。
  • 北朝鮮による更なる挑発行為に対しては,国際社会の確固とした,かつ協調された対応がとられることを強調。北朝鮮が,具体的行動をとることを含め,自らの国際的義務を遵守すれば,異なる道が北朝鮮に対して開かれることを指摘。
  • 北朝鮮の人々の福利及び深刻な人権状況に対して深い懸念を表明。離散家族,拉致問題解決のため,北朝鮮がこれ以上の遅滞なく行動をとるべきことを強調。
  • 対北朝鮮政策に関する緊密な協議の維持及び中露との協力強化の継続を約束。制裁の完全な履行確保,人権状況改善のための国際社会との協力の重要性を強調。中国及びロシアの関与を歓迎。

アジア地域の協力枠組み

  • 地域における多国間主義の基盤として,ASEAN,ARF,EASを含む地域協力メカニズムの増強のために協力を強化することを約束。

地域情勢

  • 自然災害及び世界的流行病に備えるための三か国協力の機会を模索することに合意し,「世界防災閣僚会議in東北」の結果を歓迎。
  • 南シナ海における関係者の行動をマネージ・規制することを期待し,すべての当事者に対して,国際法と南シナ海に関する行動宣言(DOC)の精神に則ったASEAN・中国間の行動規範(COC)を前進させることを慫慂。
  • とりわけメコン地域を重視し,開発援助効果を高めるために協調することを決意。
  • ミャンマーにおける民主主義,開発,人権保護,国民和解に向けた進展が継続するように協働し,不拡散を含む国際的な義務の完全な遵守へのコミットメントを強調。

グローバルな問題

  • テロ対策,人権,海賊対策,軍縮・不拡散,開発協力,海上安全保障,航行の自由,エネルギー安保等に関する緊密な連携の継続に対するコミットメントを確認。
  • シリア情勢の悪化に対する深い懸念を表明し,シリアの体制を強く非難。全ての暴力を直ちに停止し,関連安保理決議等を直ちに遵守すること等を呼びかけ。
  • 中東・北アフリカの民主的移行を支援するコミットメントを表明し,スーダンと共存する平和かつ安定した南スーダンの実現に向けて取組むことを約束。
  • イランの核問題のP5+1プロセスを通じた平和的解決に対する支持を再確認し,イランが安保理決議を含む不拡散義務を遵守し,IAEAと協力するよう呼びかけ。
  • アフガニスタンに対する支援継続の必要性について強調。東京会合が非常に時宜にかなっており,成功裡に開催されたとの見方を共有。

三か国協力の強化

  • 三か国協力円滑化のため,実務レベルの運営グループ(Steering Group)設置を発表。
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