麻生外務大臣

麻生大臣によるトヨタ自動車工場視察(ブラジル訪問)

平成19年8月20日

  • (写真)
  • (写真)

 8月20日、11時10分から12時00分頃(現地時間)まで、麻生大臣は、トヨタ自動車インダイアトゥーバ工場を視察したところ、概要以下のとおり。

  1. 冒頭、麻生大臣は、長谷部メルコスール・トヨタ社長より、ブラジルの経済的魅力、ブラジル自動車市場の状況、トヨタ自動車工場の概要、ブラジルにおけるエタノールの使用状況について説明を受けた。
  2. その中で特に以下の点について、トヨタ自動車側より詳細に説明があった。

    (1)トヨタ自動車は1958年に海外で初の生産拠点をブラジルに設置し来年は50周年を迎えるが、現在ブラジル市場に占めるシェアは3%台に留まっている。本年発売したフレックス車(ガソリンとバイオエタノールをいかなる割合で混合して使用しても走行できる自動車)の販売を契機に、今後シェアの拡大を目指している。

    (2)フレックス車は、既に、ブラジルにおける新車の販売台数のうち8割を超えるシェアを占めている。ただし、通常のガソリン車と異なり、高馬力・高トルクが得られるが、低温時に発火しにくいため、エンジンスタート用の小さなガソリンタンクを別途設置する必要がある。また、燃費も多少悪い。

    (3)ブラジル産のサトウキビ由来のバイオエタノールは、他の作物から生産されるバイオエタノールよりも二酸化炭素の吸収率が高く、より環境に優しいバイオ燃料である。今後は、バイオエタノールの使用について、いかなる比率でガソリンとの混合を進めるかについて議論が必要である。

  3. その後、試乗コースに場所を移し、麻生大臣自らがハンドルを握ってフレックス車を試乗した。麻生大臣は、フレックス車の特徴である高トルクを確かめるべく、アクセルを強く踏み込み加速を行った。大臣からは、試乗終了後、アクセルを強く踏み込んだ際のレスポンスがかなりよく、フレックス車の特徴である高トルクが感じられたとのコメントがあった。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る