麻生外務大臣

麻生外務大臣の山口県及び広島県訪問(概要)

平成18年1月16日

1.日程

日程
日付 予定
1月16日(月曜日) 午前 山口県知事との意見交換
午後 岩国飛行場の視察
岩国市長、由宇町長との意見交換
広島県知事、廿日市市長、大竹市長との意見交換

2.米軍施設・区域(岩国飛行場)の視察

 海上自衛隊第31航空群司令より、岩国における海自の活動概要につき説明を受けた後、滑走路沖合移設事業の現状を含め、岩国飛行場内を視察。

3.地元関係者との意見交換

(1)山口県知事、岩国市長、由宇町長との意見交換

 山口県知事より、岩国において今以上の基地機能強化は容認できない、NLPのなし崩し的な実施は容認できないとの県の基本的立場について改めて説明。特に、騒音問題については、地元が納得できる説明をお願いしたい旨要請があった。

 岩国市長及び由宇町長からは、大臣自らの現地視察に謝意を示しつつも、先般の「2+2」の勧告は、騒音の厚木から岩国への単なる「たらい回し」であり、また空母艦載機の移駐は、岩国基地機能の大幅な強化であり、受け入れられない旨発言。

 これに対し、麻生大臣より、我が国が置かれた安全保障環境下での日米安保体制の重要性を説明しつつ、在日米軍全体の状況を総合的に検討した上で、抑止力維持と国内全体の負担軽減を図るとの観点から、御理解と御協力を御願いしたい、また、地元から頂いているご質問については、誠心誠意お答えしていきたい旨述べた。

(2)広島県知事、廿日市市長、大竹市長との意見交換

 広島県知事、廿日市市長及び大竹市長より、空母艦載機の移駐による、宮島をはじめとする同県の観光、産業への影響及び低空飛行訓練の増加の可能性を挙げ、先般の「2+2」の勧告の見直しについて要請があった。

 これに対し、麻生大臣より、日米安保体制の重要性及び空母艦載機の特性等について説明するとともに、頂いている質問については、米側との調整を要するものもあるが、できるだけ早く回答したい、本日の訪問では、地元の貴重な御意見、御説明を得られたことを多とする旨発言し、会合を終了した。

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