平成17年12月12日
ASEAN+3外相会議等への出席のためにマレーシア訪問中の麻生外務大臣は、ジョージ・ヨー・シンガポール外相と10日16時より約50分間会談したところ、概要は次のとおり。
麻生大臣より、昨日の日ASEAN会議では、ヨー外相が質問してくれたおかげで、日本経済の現状について詳しく説明できた、日本の大企業のバランスシートは完全に回復し、設備投資も活発化している、2年以内に日本経済は完全に復活すると確信している旨述べた。
これに対し、ヨー外相より、日本経済の回復は、アジア地域にとって本当に大きな意味を有する旨述べた。
(1)ヨー外相より引き続き以下のとおり述べた。
(イ)日本経済の復活に伴い、日本はまさに今、新たなイニシアティブを打ち出すべきである。日本とシンガポールが共同のイニシアティブを取ることも一案である。日本とASEAN全体との関係では、日ASEAN包括的経済連携交渉の扱いが重要である。ミャンマーとの関係でも日本の果たす役割は大きい。日本・シンガポール・パートナーシップ・プログラムを通じた両国の協力を進めたい。
(ロ)この地域の日本のプレゼンスはASEANにとり鍵となる要因である。麻生大臣が12月7日に行ったアジア演説において、日本はアジアの実践的先駆者であり、アジアの安定的勢力であり、対等の仲間意識を重んじる国であると述べた3点は、正に我々も日本の良い諸点と信じているものであり、大変良かった。
(2)これに対し麻生大臣は、東アジアの各国は、日本との間で、今やピア・ツゥー・ピアの気持ちを有するようになってきており、若い世代が、新しい相互文化、コミュニケーションを創造してくれることを望む旨述べた。