平成17年12月12日
ASEAN+3外相会議等への出席のためにマレーシア訪問中の麻生外務大臣は、サイド・ハミド・マレーシア外相と10日15時55分から約15分間会談したところ、概要は次のとおり。
(1)冒頭麻生大臣より、ASEAN+3外相昼食会、日ASEAN外相会議等一連の会合におけるサイド・ハミド外相の名議長ぶりを讃えるとともに、ASEAN+3首脳会議及び東アジア首脳会議の宣言案が外相レベルで無事採択され、東アジア地域の協力が前進したことは、後世の歴史が評価する第一歩である旨述べた。
(2)これに対しサイド・ハミド外相より以下のとおり述べた。
日本のASEANに対する関与と貢献を評価。日ASEAN外相会議における麻生大臣の共同議長としての協力に感謝。ASEAN各国も日本を高く評価し良い感情を持っている。また、日本のこの地域での役割を注目。東アジア首脳会議についての信頼感を築いていくことが重要。
(1)麻生大臣より、マレーシア日本国際工科大学(MJIUT)準備センターが開設されることは両国関係の新しい飛躍である、来年3月に予定されているアブドゥラ・マレーシア首相の公式訪日成功のために協力していきたい旨述べた。
(2)サイド・ハミド外相より概ね以下のとおり述べた。
(イ)13日に予定されている日マレーシア経済連携協定が13日に両首脳間で署名されること、及びマレーシア日本国際工科大学準備センターが開設されることは喜ばしい。
(ロ)アブドゥラ首相は明年3月に日本を公式訪問することを楽しみにしている。
(ハ)東方政策は、日本マレーシア関係にとって重要であり、同政策の信奉者であるアブドゥラ首相も、引き続き関与していく姿勢を示している。
(ニ)川口元大臣、町村前大臣と良い関係を持ってきたが、麻生大臣とも良い関係を維持したい。麻生大臣に是非マレーシアを公式訪問して欲しい。