平成19年2月15日
2月15日(木曜日)、麻生外務大臣は、来日中のマスーム・スタナクザイ・アフガニスタン大統領顧問と約30分間会談したところ、概要以下のとおり。
(1)DDR(元兵士の武装解除、動員解除、社会復帰)を成功に導いたスタナクザイ顧問の努力を歓迎。昨年のスパンタ外相、カルザイ大統領訪日、関口昌一大臣政務官(総理特使)の訪問等、日・アフガニスタン関係が一層緊密化していることは喜ばしい。
(2)治安情勢については、冬期に入り沈静化傾向にあるも、依然として不安定と認識。我が国は、タリバーンの取り締まりにはパキスタンの協力が不可欠の認識の下、パキスタン側にも働きかけを行っている。
(1)DDR及びDIAG(非合法武装集団の解体)を始め、アフガニスタンの国造りに向けたこれまでの日本の支援に、アフガニスタン政府及び国民を代表して感謝申し上げる。アフガニスタンの復興は2002年1月の東京会議で開始されており、日本の強力なイニシアチブを高く評価している。
(2)治安問題はアフガニスタン政府の最優先課題であり、国軍や警察といった治安機関の再建に努めてきたが、日本が主導したDDRの成功なしには国軍や警察の再建もあり得なかった。
(3)アフガニスタンの安定化のためにはパキスタンの協力が不可欠であるとの認識が今日、国際社会に共有されており、パキスタンに圧力がかかっている。日本のパキスタンへの働きかけを評価している。
(4)アフガニスタンは交通の要路に位置しており、同国の経済発展には周辺諸国との地域経済協力が重要である。日本の地域経済協力への貢献を評価している。