海洋安全保障
鈴木外務副大臣の第6回「海洋法に関する国際シンポジウム:国連海洋法条約(UNCLOS)発効25周年 より自律的・包括的な海洋秩序の実現に向けた挑戦と機会」への出席
令和元年11月5日

10月31日,外務省は,笹川平和財団海洋政策研究所との共催で,同研究所国際会議室において,第6回海洋法に関する国際シンポジウム「国連海洋法条約(UNCLOS)発効25周年 より自律的・包括的な海洋秩序の実現に向けた挑戦と機会」を開催しました。
- 本シンポジウムには鈴木馨祐外務副大臣が出席したほか,国外及び国内の海洋法及び海洋問題に関する研究者及び実務家がパネリストとして出席しました。
- 鈴木副大臣は,歓迎の挨拶において,海洋国家たる日本が,国連海洋法条約(UNCLOS)の下で海洋における法の支配が浸透するよう,様々な外交努力を行なっていることを強調しました。また,その上で,UNCLOSの独自解釈により自国の国益のみを拡大しようとしたり,海洋資源の持続的利用よりもその保護の側面を過度に強調したりといった動きがある中で,UNCLOSが,その紛争解決メカニズムを通じて,法秩序として一層深化していくよう,またその中で,海洋秩序を規律するルールとしての包括性を保っていけるよう,日本政府としても努力するとともに,本日のシンポジウムのような場を通じた知的な議論の深化にも期待したいとの趣旨を述べました。
- その後,日本および諸外国の著名な学者,実務家により,海洋境界画定の平和的解決,海洋の科学的調査,海洋ガバナンス等,海洋秩序への新たな課題への対応や枠組作りに向けて活発な議論が行われました。