ミャンマー連邦共和国

　ミャンマーには、ミャンマー政府・ミャンマー各少数民族武装勢力間で60年以上続いた紛争によって、社会的、経済的発展から取り残され、さらに国際社会からの支援が行き届きにくい状況にあった紛争被害地域に住む人々が多数存在する。本事業は、シャン州、カヤー州、モン州、カレン州（カイン州）、タニンダリー地域及びバゴー地域内のこうした紛争被害地域の人々に対する食料支給支援によって、食料不足軽減、ミャンマー政府・少数民族武装勢力間の信頼醸成、及び和平に対する人々の期待感の創出を図る。

（注）北部については、完了報告書の通り、本事業の対象武装勢力KIO地域紛争被害者への食料支給に向けて調整を進めたが、国軍とKIOとの衝突及び全国的な停戦合意の遅れの影響等によって、支援実施が困難な状況にあったことを踏まえ、ミャンマー政府と協議した結果、北部の食料支援分については、上述のニーズが高い地域の紛争被害者へ充当することとなった。

　なし