国連外交

令和2年5月14日
(写真)鈴木副大臣とUNDP総裁のTV会議の様子

 5月12日,午後8時30分から約30分間,鈴木馨祐外務副大臣は,アヒム・シュタイナー国連開発計画総裁(Mr. Achim Steiner, Administrator, United Nations Development Programme: UNDP)と先方の求めに応じ,テレビ会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 鈴木副大臣から,新型コロナウイルス感染症は,多面的な脅威を伴う危機であり,人間の安全保障の理念に基づき,国際社会として最も脆弱な国の脆弱な人々への対応が不可欠と述べました。また,様々なプレーヤーが共働して最大の効果を上げることが重要であり,短期的には医療支援,中期的には薬やワクチンの開発を重視していることに加え,長期的には今後の感染症危機の可能性を踏まえ,そうした保健・医療へのアクセス向上を含む,世界全体の感染症予防体制を強化することが重要と述べました。
  2. これに対し,シュタイナー総裁は,保健・医療機材の供与において,途上国政府との緊密な信頼関係を保持することが重要であり,UNDPは経済・社会的影響の観点を含む広範な対応を行っていると述べました。また,新型コロナウイルス感染症が拡大している状況で,人間の安全保障の観点から国際協力を通じて連帯を示すことが重要であり,二国間協力との連携を含む日本との協力強化の意向を示しました。

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