防災

令和2年11月13日
(画像)東日本大震災津波伝承館の紹介映像 「東日本大震災津波伝承館」の紹介映像。
  1. 2017年と2018年にいずれも我が国で開催された過去2回の世界津波博物館会議の成果も踏まえ、過去の津波の記憶を伝承し続けるために世界各国の津波博物館の連携を促進し、津波のリスクについての人々の意識を高め、特に将来世代の防災教育を促進すること等を目的として、「世界津波の日」である11月5日、我が国の協力の下、国連防災機関(UNDRR)の主催により、「第三回世界津波博物館会議」がオンラインで開催されました。
  2. 主催者を代表して、水鳥真美・国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長(Ms. Mami Mizutori, Special Representative of the UN Secretary-General for Disaster Risk Reduction (UNDRR))が、東日本大震災を経て2015年に国連総会で「世界津波の日」が制定された経緯や、その由来となった「稲むらの火」の逸話について紹介し、津波に対する人々の意識の向上を図る上で津波博物館が重要な役割を果たしている旨述べました。また、オドレー・アズレー国際連合教育科学文化機関事務局長(H.E. Ms. Audrey AZOULAY, Director-General of UNESCO)は、ユネスコの海洋調査や津波博物館支援の取組みを紹介するとともに、「世界津波の日」への我が国の支援に謝意を表明しました。
  3. その後、昨年9月に岩手県陸前高田市に開設された「東日本大震災津波伝承館」の紹介映像が放映され、同館から中継で参加した福井照衆議院議員が挨拶を行ったほか、世界各地の津波博物館の代表らにより、過去の津波災害の経験が共有され、津波による犠牲者を減らすため、どのように過去の記録を保存し、後世へ教訓を伝承していくべきか等について議論が行われました。このような会議を通じて、世界各国の津波博物館の活動が広く共有され、津波のリスクに対する人々の意識の向上に向けた取組みが一層促進されることが期待されます。
[参考1]「世界津波の日
2015年12月、津波に関する人々の意識を向上し、津波対策の強化を目的に、我が国をはじめ142か国が共に提案した「世界津波の日」を定める決議が第70回国連総会本会議でコンセンサスにより採択された。
[参考2]参加博物館等
太平洋津波博物館(アメリカ)/アチェ津波博物館(インドネシア)/パンガー県国際津波博物館(タイ)/リスボン市立博物館(ポルトガル)/ブルサ県災害研修センター(トルコ)/震災遺構 仙台市立荒浜小学校(日本)

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