国連外交
人間開発報告書2021-2022及び人間の安全保障特別報告書 (日本語書籍出版)発刊イベントの開催
令和5年4月26日
4月26日、三田共用会議所において、開発分野の専門家や学生、NGO、NPO、国際機関、在京大使館関係者など約80名の参加を得て、人間開発報告書2021-2022及び人間の安全保障特別報告書(日本語書籍出版)の発刊(ローンチ)イベントが開催されたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、武井外務副大臣による開会挨拶(PDF)
(赤堀外務省地球規模課題審議官による代読)、人間の安全保障特別報告書のハイレベル諮問パネル共同議長を務めた武見敬三参議院議員の祝辞に続き、ペドロ・コンセイソン国連開発計画(UNDP)人間開発報告書室長による人間開発報告書2021-2022に関するプレゼンテーションが行われ、その後パネル・ディスカッションが行われました。
- 武井外務副大臣による開会挨拶では、不確実な時代における複合的な危機への対処には、様々なアクターが連帯の精神をもって、強調して対処することが必要不可欠であり、日本政府として、UNDPをはじめとする国際機関や国際社会と連携し、こうした危機への対処に積極的に貢献していく決意を表明しました。
- パネル・ディスカッションにおいては、複合的な危機における人間の安全保障や人間開発のあり方を中心に議論が行われました。
(参考1)国連開発計画(UNDP)
UNDPは、国連システム最大の開発機関であり、高い専門的知識と豊富な経験、グローバルなネットワークを有し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取組の促進において主導的な役割を果たしている。アフリカ開発会議(TICAD)を共催する等、開発アジェンダの推進において日本にとって重要なパートナーであり、保健(ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC))、ジェンダー平等、気候変動対策支援、人間の安全保障の推進等の地球規模課題において日本とともに取り組んでいる。
(参考2)人間開発報告書(Human Development Report:HDR)
国連開発計画(UNDP)が1990年以降刊行している刊行物。人間開発の観点から、各国の進捗を測る尺度として「人間開発指数」を毎年算出し、国別順位を発表している。
(参考3)人間の安全保障に関する特別報告書ハイレベル諮問パネル
2021年5月に設置された、有識者・政策立案者が個人の資格で参加する独立したグループ。新たな時代の人間の安全保障のあり方といかにして現下の地球規模の課題に対処するかについて議論し、UNDP人間開発報告書室が作成する人間の安全保障に関する特別報告書に対して、戦略的な助言を実施。