国際保健
米国主催「新型コロナ・サミット」における菅総理大臣ビデオメッセージ
9月23日、米国政府の主催により、「新型コロナ・サミット」が開催され、菅義偉内閣総理大臣からビデオメッセージを発出しました。菅総理大臣のビデオメッセージの全文は以下のとおりです。
バイデン大統領、そして、御参加の皆様、
我が国は、これまで、今回の感染症危機の克服、将来に備える保健システムの強化、より幅広い分野での健康安全保障のための環境整備、を柱に、39億ドル規模の国際的な支援を行ってきました。
この3本柱は、今回のサミットで示された、新型コロナの克服とより良い回復に向けた目標に大きく貢献するものです。
我が国は、コバックス・ファシリティの取組をサポートすべく、6月のワクチン・サミットの機会を含め、これまでに、合計10億ドルの支援を表明し、また、世界3位となる、約2,300万回分のワクチンを様々な国・地域に対して供与してきました。
本日、これを更に追加し、合計6,000万回分を目処として供給することを表明いたします。
同時に、ワクチンを一人ひとりに届けるため、「ラスト・ワン・マイル支援」を約60か国で実施してきています。
また、一人でも多くの命を守るため、酸素濃縮器や人工呼吸器の供与などを通じ、各国の新型コロナへの対応能力を強化するための支援も行ってきました。この危機を乗り越えるため、こうした貢献を継続します。
その上で、健康安全保障の強化については、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの財源確保に向けた取組を推進してきた知見も活かし、G20を始めとした国際的な議論に引き続き、積極的に貢献していきます。
我が国は、人間の安全保障の理念の下、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて、今後とも、国際的な取組をリードしていく決意です。