国際保健

平成28年7月22日
ニック・ハード国際開発政務次官
鶴岡公二駐英特命全権大使

 7月5日(水曜日)、ロンドン市内において在英国日本国大使館及び英国際開発省(DFID:Department for International Development)の共催により日英栄養協力イベント「栄養不良問題根絶のための協力:約束からインパクトへ(Partnering to Eliminate Malnutrition: From Promise To Impact)」を開催しました。在英国日本国大使館からは鶴岡公二駐英国特命全権大使、英国側からはニック・ハード国際開発政務次官(Mr. Nick Hurd, Parliamentary Under Secretary of State)が出席したほか、世界栄養報告事務局を始めとする市民社会等関係者約100名が参加しました。

  1. 鶴岡大使は、日英はG7サミットにおいて栄養を重要課題として位置付けるなどの協力を推進してきたことを紹介した上で、栄養改善には、人間の安全保障の考え方の下、保健、水・衛生、農業、教育、女性のエンパワーメントといった分野横断的な取組や、民間企業による取組の重要性を指摘しました。さらに、本年8月に開催されるTICAD VIでも栄養を重要課題として議論に取り込んでいく旨述べました。(鶴岡大使スピーチ(PDF)別ウィンドウで開く
  2. ニック・ハード国際開発政務次官は、栄養不良問題の根絶は政治的意欲の有無にかかっているとして、官民や市民社会のパートナーシップによる取組を訴えました。また、日英の取組を振り返りつつ、「成長のための栄養(N4G:Nutrition for Growth)」への英国政府のコミットメントを再確認しました。
  3. この後、6月に公表された世界栄養報告(Global Nutrition Report)の紹介や栄養に関与する市民団体や企業財団によるパネルディスカッションが行われました。
  4. 我が国は、途上国、ドナー、国際機関、市民社会、民間企業等とのパートナーシップを重視し、分野横断的な栄養改善の取組を今後も推進していきます。


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