国際保健

平成28年10月12日
  1.  9月22日(木曜日)、ニューヨークのロックフェラー財団において、チリ、インドネシア、日本、ケニア、南アフリカ、タイ共催による「野心を持って行動する~UHCを2030年までに達成するために進展を加速(仮訳)」が開催され、日本からは相星地球規模課題審議官が出席しました。また、サコンサタヤトン・タイ保健大臣、モツォアレディ・南アフリカ保健大臣、バロウズ・チリ保健副大臣を含む閣僚級の出席者の他、ブルントラント元ノルウェー首相(Deputy chair of The Elders)、各国政府代表、マーガレット・チャンWHO事務局長、またOxfamなど、保健に関係する市民社会の関係者等が出席しました。
  2.  本イベントは、各国代表者と様々な関係者が一致団結して政治的モメンタムを維持するために、UHCを2030年までに達成するためには、どのように国際的で政治的な野心を維持し、どのように歴史的なコミットメントをより健康な生活に変遷させていくのか、そしてどのように全ての人に安定した暮らしを保証できるのかについての議論がなされました。また途上国の視点を中心に,南南協力,三角協力も活用しながら,途上国自身のグッドプラクティスをどう広げていくかにつき意見が交わされました。
  3.  相星地球規模課題審議官は、日本が1961年に国民皆保険を達成し、人々の健康向上を推進したことにより経済成長が促されたこと、また本年のG7伊勢志摩サミットでUHC推進を初めてハイライトし、引き続きナイロビで開催されたTIVCAD VIでは、日本がケニアを含めたアフリカ諸国に対してUHCの達成を支援する意思を発表したことに触れました。また、UHC達成には様々なアプローチがあり、途上国のリーダーの政治的コミットメントと共に、オーナーシップが必要である旨を述べました。更に、UHCにおける能力育成の必要性に触れ、具体例として、ケニア保健省と連携した全サブサハラ地域向けの保健システム強化、リーダーシップ・マネジメント・ガバナンス分野の講師向け研修や、UHCの推進に貢献するプログラムを紹介し、能力育成を重視している旨説明しました。
  4.  UHCのパイオニアである我が国は、今後もその知見を共有し、世界的なUHCの達成を推進していきます。

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