国際保健

平成28年9月27日
  1.  9月20日(火曜日)、ニューヨークの国連本部において、日本、英国、イタリア、ロシア、エクアドルの共催により「栄養に関する行動の10年」が開催され、日本からは相星地球規模課題審議官が出席しました。会議には閣僚級を含む各国政府代表の他、マーガレット・チャンWHO事務局長、ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバFAO事務局長を含む国際機関代表、Scaling Up Nutrition、市民社会代表等、栄養に携わる様々な関係者が参加しました。
  2.  イベントでは、第70回国連総会において「栄養に関する行動の10年」決議が採択されたことにより、2016年から2025年が栄養に関する行動の10年として定められたことを受け、多分野に関わる多様なパートナーと共に栄養改善に取り組む重要性につき議論がなされました。
  3.  相星地球規模課題審議官は、日本は人間の安全保障に基づき栄養改善に向け取り組んできており、G7伊勢志摩サミット(5月:日本)やTICAD VI(8月:ケニア)においても栄養の問題を取り上げ、「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」、「食料安全保障と栄養に関するG7行動ビジョン」、「TICAD VIナイロビ宣言」において国際社会の取組の道筋を示したことに触れつつ、日本も「栄養改善事業推進プラットフォーム」や「食と栄養のアフリカ・イニシアチブ」などを通じ、世界の栄養不良に貢献していく考えである旨を表明しました。
  4.  我が国は、開発途上国、ドナー、国際機関、市民社会、民間企業等とのパートナーシップを重視し、日本の知見を生かしながら、分野横断的な栄養改善の取組を今後も推進していきます。

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