国際保健

平成28年9月30日

 8月4日(木曜日)、リオデジャネイロ(ブラジル)のカーサ・ブラジル(ブラジルのホスピタリティ・ハウス)において日本、ブラジル、英国の共催により「成長のための栄養イベント:全ての人々の健康な食へのアクセス促進のための行動で栄養不良に対する進捗を加速させること(Nutrition for Growth:Accelerating progress against malnutrition with actions to promote access to healthy food for all)」を開催しました。日本からは梅田邦夫駐ブラジル特命全権大使、英国からはジョージ・ターキントンDFIDエチオピア所長兼栄養特別大使、ブラジルからはリカルド・バーロス保健大臣が出席したほか、マーガレット・チャンWHO事務局長、ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバFAO事務局長を含む国際機関や市民社会関係者等約100名が参加しました。

  1. 梅田大使は、昨年採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のゴールの一つである栄養改善を達成するために、各ライフステージで必要とされる栄養ニーズに対応していく必要性、各国のオーナーシップの重要性について言及しました。また、2016年は世界の栄養改善のために重要な一年であったとして、G7伊勢志摩サミットの成果、TICAD VIにおける栄養改善の取り扱い、そして本会合の重要性について述べました。
  2. ジョージ・ターキントンDFIDエチオピア所長兼栄養特別大使からは、本イベント開催における日本の協力に感謝の意を述べつつ、世界で栄養改善のモメンタムを持続させていく重要性、分野横断的に取り組む必要性などにつき言及しました。
  3. リカルド・バーロス保健大臣からは、飢餓や栄養不足の克服と共に、ブラジルや世界では、肥満及び過体重という新たな対策の必要性にも直面していることを説明しました。
  4. 日本、ブラジル、英国の3か国は、本会合に際し、2013年の「成長のための栄養」イベント以降の進捗を確認し、栄養不足だけでなく肥満などあらゆる形態の栄養不良に取り組む重要性を認識し、政府や他のステークホルダーがSMART(specific、measurable、achievable、relevant、time bound)なコミットメントを行うことを歓迎する旨のコミュニケを発出しました。(コミュニケ(PDF)別ウィンドウで開く
  5. 我が国は、途上国、ドナー、国際機関、市民社会、民間企業等とのパートナーシップを重視し、日本の知見を生かしながら、分野横断的な栄養改善の取組を今後も推進していきます。


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