外務副大臣・外務大臣政務官

平成26年2月18日
2月13日、木原政務官が英国(ロンドン)にて開催された「野生動植物違法取引対策に関する国際会議」に出席したところ、概要及び評価は以下のとおりです。
(なお、本会議には約40か国の首脳級・閣僚級及び約10の国際機関の長等が参加しました。会議期間中、木原政務官は、メソン・ガボン共和国森林・環境・天然資源保護大臣、アウグスト・アンゴラ共和国外務副大臣、スキャンロン・ワシントン条約事務局長とそれぞれ会談を行ったほか、各国閣僚等と立ち話を行い、二国間関係及び野生動植物保護への協力・取組等について意見交換を行いました。)
 
1.概要

(1)会議では、主催国のチャールズ皇太子、ヘーグ外相のほか、ボツワナ、タンザニア、ガボン、チャドの各国大統領が基調スピーチを行った後、各国等がスピーチを行い、(ア)野生動植物の違法取引が国や地域の平和と安全、経済成長に影響を及ぼしていること、(イ)違法取引に関与している国際犯罪組織への対策が急務であること等が強調されました。

(2)木原政務官からは、国際的枠組みを通じた途上国への法整備支援や絶滅危惧種の取引等に関する国内法の罰則強化を紹介した後、野生動植物違法取引の問題に国際社会とともに取り組む決意を表明しました(スピーチ全文(英語)(PDF)PDF

(3)最後に、違法取引市場の撲滅、国内法整備・法執行強化等に関するイニシアティブを含む政治宣言が採択されました(政治宣言全文(英語)(PDF)PDF
 
2.評価

(1)近年、アフリカゾウやサイといった野生動植物の密猟が増加しており、象牙やサイ角等の違法取引は、麻薬、偽造・模造品、人身売買に次ぐ規模(年間約190億ドルと推計)に増加、国際テロ組織の資金源としても注目が集まるようになっています。

(2)このような中、本会議は、野生動植物の違法取引撲滅に向けて関係国ハイレベルが政治的なコミットメントを示す場となりましたが、我が国としても、ワシントン条約下での取り締まりの強化を含む国際的なルールづくりへの積極的な関与をアピールすることができました。
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    開会式
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    木原政務官のスピーチ
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    メソン・ガボン共和国森林・環境・天然資源保護大臣との会談
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    アウグスト・アンゴラ共和国外務副大臣との会談
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    スキャンロン・ワシントン条約事務局長との会談

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