地球環境
砂漠化対処条約(UNCCD)第15回締約国会議(COP15)
令和4年12月23日
- 【会議の主要成果】
- 例外的に2022~2024年の3か年予算を策定し、ZNG(Zero Nominal Growth)で採択。
- 干ばつについて2022~2024年に政府間ワーキンググループ(IWG)を設置して、予算の許す範囲内で干ばつの管理、予防を支援すること等についてさらに議論していくことを決定。
1 期間
令和4年5月9日~20日
2 場所
コートジボワール・アビジャン
3 参加者
- 締約国、国際機関、市民社会団体(CSO)等から約7,000名。
- 我が国からは、外務省・環境省担当官及び有識者が出席。
4 主な内容及び成果
- (1)5月9~10日に開催されたハイレベルセグメント(HLS)には、コートジボワールのウワタラ大統領及びアチ首相の他アフリカ諸国の大統領10名、マクロン仏大統領(ビデオ参加)、国連副事務総長、総会議長、王毅中国外相(ビデオ参加)等が出席した。またHLSの中で「アビジャン・コール」が、9日に発表された。
- (2)次回締約国会合(COP16)が2024年開催となったことを受け、例外的に2022~2024年の3か年予算を組むこととなった。予算案については、コンセンサスでZNG(Zero Nominal Growth)で採択。我が国の分担率が引き下げられたことから、我が国の拠出金額は対前年度比6.2%減となった。
- (3)COP15では、特に、干ばつについて2022~2024年に政府間ワーキンググループ(IWG)を設置して、予算の許す範囲内で干ばつを効果的に管理し、事後管理から事前予防への転換を支援すること等についてさらに議論していくことが決定された。COP15では、干ばつへの耐性を高め、土地劣化を軽減し、土地回復の取組に投資するため、合計で38の決議が採択された。
- (4)JICAは「サヘル・アフリカの角 砂漠化対処による気候変動レジリエンス強化イニシアティブ(AI-CD)」と題するサイドイベントを開催し、ともに盛況を博した。本サイドイベントは、日本・JICA 支援のプレゼンスを十分に示すものとなった。
5 今後の予定
COP16は2024年にサウジアラビアで、COP17は2026年にモンゴルで開催される予定。また、第21回条約実施レビュー委員会(CRIC21)は2023年10月にウズベキスタンで開催される予定。