気候変動

令和7年4月4日

 2025年3月25日~26日、ドイツ連邦共和国・ベルリンにおいて、「ペータースベルク気候対話2025」(第16回)が開催されました。概要は以下のとおりです。

1 会合の概要

(1)日程・場所

 2025年3月25日~26日 ドイツ連邦共和国・ベルリン

(2)主催

 ドイツ連邦共和国及びブラジル連邦共和国

(3)出席者

 ドイツ連邦共和国、ブラジル連邦共和国(UNFCCC-COP30議長国)、先進国・途上国の閣僚級、UNFCCC事務局長等が出席。我が国からは、五十嵐環境大臣政務官、小川地球環境局特別国際交渉官、足立外務省国際協力局気候変動課気候変動交渉官ほかが出席した。

2 議論の概要

 ドイツ連邦共和国およびブラジル連邦共和国の両政府は、3月25日~26日にベルリンで第16回ペータースベルク気候対話2025を共催し、38カ国の閣僚及び代表が参加した。今次会合では、COP30への期待、1.5℃目標に整合するNDC(各国の温室効果ガス削減目標)、パリ協定の長期目標に向けた気候変動対策やソリューションの加速、気候資金、COPプロセスと将来の気候ガバナンス、グローバル・ストックテイクの実施、適応と強靱性の構築等について、閣僚級の議論が行われた。
 基調講演において、ドイツ連邦共和国オラフ・ショルツ首相は、気候変動対策を引き続き進めることの重要性を改めて強調した。ブラジル連邦共和国のアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴCOP30暫定議長からは、コミュニティが一丸となって共通の課題に取り組むという「ムチラオ(Mutirão)」の精神が提唱され、COP30とベルリンでの議論の指針として広く受け入れられた。
 我が国は、五十嵐環境大臣政務官から、COP29のNCQG(気候資金に関する新規合同数値目標)やパリ協定第6条の合意を歓迎するとともに、COP30では、緩和、適応、実施手段のバランスの取れた成果となることの期待を述べた。また、1.5℃目標の実現に向けた我が国のこれまでの着実な排出削減実績や、2月に策定した新たな日本のNDCの実施に向けた決意、NDCをまだ提出していない国に対する提出の呼びかけ、我が国の途上国に対する支援継続に向けた決意等を述べた。

 会合後、主催した両政府から会合の議長総括が添付のとおり発出された(総括の全文(英語)(PDF)別ウィンドウで開く)。

3 その他

 本会合の機会を利用して、五十嵐環境大臣政務官は、ドイツ連邦共和国など各国の閣僚級・次官級等と個別に会談を行った。


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