気候変動
「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)」設立記者会見への鈴木地球規模課題審議官出席


7月6日,「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative, JCI)」の設立記者会見が開催され,鈴木秀生地球規模課題審議官が出席しました。気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)は,脱炭素社会の実現を目指す企業,自治体,NGOなど国家政府以外の多様な主体によるネットワークで,気候変動対策に積極的に取り組む105の企業,自治体などが参加しています。来賓として挨拶した鈴木地球規模課題審議官は以下の通り述べ,パリ協定の実施に当たっての政府と企業,自治体,市民社会等の幅広い関係者の連携の重要性を強調しました。
本日のJCIの設立を,心よりお祝い申し上げます。パリ協定は,国家だけではなくて,ノンステートアクター(非国家主体,non-state actors),企業,市民,自治体の方々がそれぞれ責任を持って取り組むというのが大きな特徴です。世界でノンステートアクターの取組が活発になっている状況において,JCIの活動により,日本の底力が世界に広まっていくというように思います。
外務省は,COP23終了後,気候変動に関する有識者会合を立ち上げ,同会合から提言をいただきました。外務省の中でも,各在外公館に気候変動専門官を設置し,また本省においては気候変動外交タスクフォースを立ち上げ,外交政策全体の中に気候変動の要素を全面的に入れていく決意です。このような状況の中で,JCIは,外務省にとって,本当に心強いパートナーだと思っております。
来年日本は,G20の議長国を務めます。そこでも気候変動は大きな議題になります。外務省は,パリ協定の実施に責任を持っている官庁です。ぜひ外務省としてもJCIの皆様と手を携え,この目標に向かうとともに,SDGsについても推進していきたいと思います。
参考