気候変動
「気候変動と脆弱性」のリスク評価に関するG7専門家会合の開催
平成28年11月1日
2016年10月26日にドイツのベルリンにおいて,「気候変動と脆弱性」のリスク評価に関するG7専門家会合が開催されました。
今回の専門家会合は,2015年4月のドイツ・リューベックG7外相会合で立ち上げられたG7「気候変動と脆弱性」作業部会に関連し,気候変動が安全保障と経済に与える影響(脆弱性)ついて技術的・専門的側面から検討することを主な目的として開催されたものです。会合では,気候変動が与えるリスク評価を安全保障上の観点からどのように行うのかという課題について,G7各国から参加した専門家による議論が行われました。今回の議論を踏まえ,今後G7作業部会に提言が行われる予定です。
日本は,G7議長国として,来年1月に東京において作業部会および専門家会合を開催する予定です。我が国としても,動に直面する中で,各国が強靱性を高め,脆弱性を低減させるというG7各国の共通の目標に向かって対処していく考えです。
(参考)
G7「気候変動と脆弱性」作業部会
- 2013年から,当時のG8議長国であった英国の主導で,気候変動が安全保障と経済に与える影響を扱う専門家会合を実施。2015年同専門家会合の委託を受けた独・ Adelphi を中心としたシンクタンクのコンソーシアムが調査報告書(A New Climate for Peace
)を作成。
- 2015年4月のG7外相会合(リューベック)声明において,調査報告書を歓迎すると共に,作業部会を立ち上げて,2015年中に調査報告書の勧告部分につき検討し,その検討結果を2016年のG7外相会合に報告することを決定。
- 2016年4月のG7外相会合(広島)において,同作業部会に新たに2年のマンデートを付与することを決定。