ODAと地球規模の課題
エジプト・アラブ共和国に対する円借款「カイロ地下鉄四号線第一期整備計画(IV)」に関する書簡の署名・交換
令和7年9月25日
9月24日(現地時間同日)、エジプト・アラブ共和国のカイロにおいて、岩井文男駐エジプト・アラブ共和国日本国特命全権大使とラニア・アルマシャート・エジプト・アラブ共和国計画・経済開発・国際協力大臣(H.E. Dr. Rania A. Al-Mashat, Minister of Planning, Economic Development and International Cooperation of the Arab Republic of Egypt)との間で、カイロ都市圏南西部に地下鉄を建設するための1,000億円を限度とする円借款「カイロ地下鉄四号線第一期整備計画(IV)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 対象案件の概要
エジプトでは、人口や自動車利用の増加に伴う交通渋滞が慢性化しており、今後の都市化の進展により、交通渋滞の深刻化が一層懸念されています。エジプト政府は、カイロ都市圏郊外に工業地域・住宅地域等の機能を持つ衛星都市を建設することにより既存都市圏の人口分散を推進していますが、都市圏の拡大に伴う交通渋滞の影響は、これらの都市間交通にまで及び始めており、公共交通網の整備は喫緊の課題となっています。本計画は、カイロ都市圏南西部に地下鉄を建設することにより、増加する交通需要への対応と深刻化する交通渋滞の緩和を図ることでエジプト・アラブ共和国の経済の発展に資するものです。 - 供与条件
金利:年0.75%(本邦技術活用条件(STEP)、固定・基準)
償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
調達条件:二国間タイド(土木工事)、タイド(車両基地・車両メンテナンス工場・信号システム・軌道敷設信号システム及び車両等)
(参考)エジプト・アラブ共和国基礎データ
エジプト・アラブ共和国は、面積約100万平方キロメートル(日本の約2.6倍)、人口約1億1,300万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は約3,900米ドル(2023年、世界銀行)。