ODAと地球規模の課題
モルディブ共和国に対する無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する書簡の交換
令和5年7月30日
7月30日(現地時間同日)、モルディブ共和国の首都マレにおいて、同国を訪問中の林芳正外務大臣とアブドッラ・シャーヒド・モルディブ共和国外務大臣(H.E. Abdulla SHAHID, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Maldives)の立ち会いの下、竹内みどり駐モルディブ共和国日本国特命全権大使と、アハマド・カリール・モルディブ共和国外務担当国務大臣(H.E. Ahmed KHALEEL, Minister of State for Foreign Affairs of the Republic of Maldives)との間で、1億2,200万円を供与限度額とする無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する書簡の交換が行われました。
- モルディブは、気候変動や自然災害の影響を受けやすい小島嶼国であり、また、世界経済に左右されやすい観光業に依存していることから、持続可能な成長の実現に向けた開発課題を多く抱えており、行政官等の行政能力の向上及び人材育成が急務となっています。この協力は、モルディブの将来を担う若手行政官等が、日本の大学院において学位(修士)を取得することを支援するものです。
- この協力により、我が国における研修を通じて、モルディブの若手行政官等が同国の直面する開発課題の解決に必要な各分野の専門知識を習得し、帰国後、同国政府の政策立案等に貢献することが期待されます。また、この協力を通じて育成された人材が、我が国とモルディブの相互理解の深化や友好関係の更なる強化に貢献することが期待されます。
(参考)モルディブ共和国基礎データ
モルディブは、面積298平方キロメートル(東京23区の約半分)、人口約55.7万人(2020年モルディブ政府資料)、1人当たり国民総所得(GNI)は11,030米ドル (2022年、世界銀行)。