
第8回WTO閣僚会議(概要)
平成23年12月19日

ロシア加盟署名式出席

ジュネーブ国際会議場

政府調達協定に関する閣僚会合出席(WTO本部)

ピレー国連人権高等弁務官との会談

ラミーWTO事務局長との会談
12月15日~17日,スイス・ジュネーブにおいて,第8回WTO閣僚会議(注1)が開催されたところ,概要は以下の通り。
(注1)WTO閣僚会議は,2年に1度開催することとされているWTOの最高意思決定機関。前回は2009年11月に開催。
1 概要
(1)我が国よりは,枝野経済産業大臣,中野外務大臣政務官,森本農水大臣政務官及び室
井国交大臣政務官が出席。枝野大臣が,全体会合において,我が国を代表してスピーチ
を行った。
(2)今次閣僚会合の主な結果は次の通り。
- (ア)ロシア,サモア及びモンテネグロのWTO加盟が決定された。
- (イ)WTO政府調達協定(GPA)の改定交渉(注2)が妥結に至った。
- (ウ)保護主義抑止について,一定の政治的メッセージが全加盟国の合意を得て発出された。(我が国を含む有志国は別途記者会見を開き,G20・APEC並みの強いコミットメントを表明(枝野大臣出席)。)
- (エ)全体会合に加え,1)多角的貿易体制とWTO,2)貿易と開発,及び,3)ドーハ・ラウンド交渉(DDA)について分科会が開かれ,成果が議長総括(PDF)
としてとりまとめられた。
- (オ)議場内外で非公式の二国間会談等が行われた。
(3)DDAについては,交渉が膠着状態に陥り,当面一括妥結の見込みは少ないことを認めつつも,目標としての一括妥結は断念しないこと及び部分合意,先行合意等の「新たなアプローチ」を探求することが合意された。ただし,その具体的交渉目標については,新興国・途上国の反対もあり,合意に至らなかった。
(注2)政府調達協定(GPA: Government Procurement Agreement)改正交渉
政府調達協定とは,各国の公的機関による物品やサービスの調達を自由化する(注:国際入札
行う)ことを相互に約束する協定。16年にわたって続いた交渉(注:主として自由化約束の
改善を目指す交渉)を,今次閣僚会議までに妥結することが目指されていた。
2 中野大臣政務官出張日程の概要
中野大臣政務官は,以下の行事等に参加した。
- (1)GPA改正交渉関係閣僚会合(発言(英文(PDF
)))
- (2)WTO閣僚会議
- (ア)全体会合
- (イ)第2分科会(発言(英文(PDF
)))
- (ウ)ロシア加盟署名式(スピーチ(英文(PDF
)))
- (エ)サモア加盟署名式(スピーチ(英文(PDF
)))
- (3)二国間会談等
- (ア)ラミーWTO事務局長
- (イ)ピレー国連人権高等弁務官
- (ウ)エマーソン豪貿易大臣
- (エ)ファスト加貿易大臣
- (オ)シルバ・ペルー通商観光大臣
- (カ)プンステル・チリ外務省貿易担当副大臣
- (4)レセプション
- (ア)スイス主催レセプション
- (イ)メキシコ主催レセプション
- (ウ)豪主催サモア・バヌアツ加盟祝賀レセプション
- (5)軍縮関係者との意見交換
(注)この他,議場等において,米,印,中,韓,EU,南ア,スイス等の閣僚と懇談を行った。
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