
国連総会におけるポリオ撲滅に関するハイレベル会合の開催
平成24年9月27日
(英語版)
- 9月27日(木曜日)(ニューヨーク現地時間),国連総会の機会に,潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の主催により,ポリオ撲滅に関するハイレベル会合「次なる世代に対する我々のコミットメント:ポリオ・フリーの世界という遺産」が開催されました。カルザイ・アフガニスタン大統領,ギラード豪首相,ビル・ゲイツ・ゲイツ財団共同議長をはじめとする各国政府,国際機関,民間財団等の代表を含む約200名が参加し,我が国から玄葉光一郎外務大臣が出席しました。
- 玄葉大臣は,ポリオ撲滅のために,パキスタンやナイジェリアでの取組強化が必要な中,持てる力を総動員して外交を行う「フルキャスト・ディプロマシー」がポリオ対策においても重要であることを述べ,パキスタンにおける我が国とゲイツ財団との協力(注)を紹介しました。この他にも無償資金協力やユニセフ経由による支援を行っていることを述べ,ポリオとの戦いにおいて,国際社会が一丸となって立ち向かうことを呼びかけました。
- 会合出席者からは,我が国の貢献に対する評価と謝意が表明され,ポリオの撲滅に向けた「最後のひと押し」のために国際社会が一致して取り組むことを確認しました。
(注)昨年8月,パキスタンにおけるポリオ対策を支援するために,我が国はパキスタンとの間に49億9,300万円を限度とする円借款に係る書簡の交換を行いました。この協力により,パキスタン政府がポリオ撲滅キャンペーンを着実に実施した場合,ゲイツ財団がパキスタン政府に代わり我が国に対して円借款を返済する予定です。
(参考)ポリオの現状
症例数は過去20年間で99%削減され,ポリオ常在国はナイジェリア,パキスタン,アフガニスタンの3か国のみとなり,撲滅に向けた最終段階にある。