本26日(水曜日)午前11時00分から約20分間,野田佳彦総理大臣は,国連総会に出席するために訪問中のニューヨークにおいて,イェレミッチ第67回国連総会議長と懇談したところ,概要は以下のとおりです。
- イェレミッチ議長より,野田総理の国連訪問を歓迎した上で,国連の諸課題について日本と協力していきたい旨述べました。野田総理より,今国連総会会期のテーマである「平和的手段による国際課題の解決」への賛意を表明するとともに,我が国は「法の支配」,国際紛争の平和的解決を一貫して重視している旨述べました。また,2015年に開催予定の第3回国連防災会議の我が国開催に向けたイェレミッチ議長の支援を要請しました。
- イェレミッチ議長より,第3回国連防災会議の日本開催を支持する旨述べました。さらに,国連総会とG20等他の枠組みの関係について,加盟国間で協議を開始し,来年にはハイレベル会合を開催する考えのところ,日本の支援を得たい旨述べました。
- これに対し,野田総理より,国連とG20等の役割分担についての問題意識を共有するとした上で,安保理改革について,我が国は柔軟性をもって幅広い国々と協議し,実現可能な改革案を探っていく考えである,イェレミッチ議長のリーダーシップに期待する旨表明しました。イェレミッチ国連総会議長からは,日本と緊密に連絡していきたい旨述べました。
- 野田総理より,現下の日中関係に関する我が国の立場を説明したところ,イェレミッチ議長より,世界の安定・安全確保のためには,国際法が不可欠であり,国際法に依拠するあらゆる取り組みを支持する旨述べました。