9月24日(金曜日)午後12時過ぎから約20分間,第65回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の菅総理は,潘基文国連事務総長と会談したところ,概要は次のとおりです。
1 冒頭挨拶
潘事務総長からは,民主党代表選での再選に祝意を表したい,また,8月の広島,長崎訪問の際に日本側から頂いたおもてなしに感謝したい旨述べました。
これに対し,菅総理より,代表選の勝利への祝辞に感謝する,また,8月に国連事務総長として初めて広島平和記念式典に出席され,長崎を訪問されたことは,日本国民にとって大きな喜びであり,核廃絶に向けた事務総長の意思として受け止められている旨述べました。
2 開発・母子保健
潘事務総長より,MDGsの実現に向けた日本の貢献に感謝する,特に,女性と子どもの保健・教育分野での協力表明につき,御礼申し上げる旨述べました。
菅総理より,国連の活動における日本の貢献に高い評価を頂いたことに感謝する旨述べました。
3 国連改革
菅総理より,国連改革については長い議論があるが,成果を出すべく事務総長とも協力していきたい旨述べました。
潘事務総長より,国連改革については,事務総長としても好意的な政治的環境を醸成したい旨述べました。
4 気候変動
菅総理より,潘事務総長主催の「地球の持続可能性に関するハイレベル・パネル」が開催され,鳩山前首相が出席し,よい議論がなされたと承知している,COP16での進展に向け協力していきたい旨述べました。
これに対し,潘事務総長より,気候変動への取組はスタートであり,今後はより広いビジョンを含む議論を通じて,持続可能な成長・発展をもたらされることを期待している旨述べました。
5 生物多様性
菅総理より,10月に開催される生物多様性条約締約国会議第10回会合(COP10)が名古屋で開催されるところ,潘事務総長の協力を得たい旨述べました。
これに対し,潘事務総長より,名古屋でのCOP10の成功に向けて支援していきたい旨述べました。
6 PKO
潘事務総長より,国連PKO活動への日本の貢献に謝意が表された上で,PKOにおけるヘリコプターの供与につき協力をお願いしたい旨要請がありました。
これに対し,菅総理より,要請については可能かどうかしっかりと受け止めていきたいと述べました。