国連

前原外務大臣の日・GCC戦略対話への出席

平成22年9月22日

 9月22日(水曜日),16時00分から30分間,前原外務大臣は,国連GCCオブザーバーミッションにおいて,日・GCC戦略対話に出席し,GCCトロイカ(ムハンマド・クウェート副首相兼外相,アブダッラーUAE外相,アティーヤGCC事務局長)と意見交換を行ったところ,概要以下のとおり。

  1. 冒頭,日・GCC双方は,日・GCC関係の重要性に鑑み,今般戦略対話を実施し,双方共通の関心事項や日・GCC関係の更なる強化のために対話することになったことについて,相互に重要なステップであるとの認識を共有しました。
  2. 前原外務大臣は,交渉が中断している日GCC・FTAの交渉再開を働きかけた。これに対しムハンマド・クウェート副首相兼外相及びアティーヤGCC事務局長からは,交渉はレビューために「一時停止」しているだけであり,年末に向けてレビューを終了した後に交渉再開に向けて取り組んでいきたいと述べた。
  3. 日・GCC間で,イランやイラク,中東和平等に関し意見交換を行った。更に,前原外務大臣は,7月に我が国企業が運航するタンカーの船体がホルムズ海峡の近くで損傷する事案について言及し,GCC諸国がペルシャ湾の安全航行問題に一層の協力を要請した。
  4. 双方はこのような戦略的な対話は有益であり,認識の共有や具体的な協力を推進していく上で有益であるとの認識で一致しました。

【参考】
日・GCC戦略対話は,本年6月,GCC議長国であるクウェートのムハンマド副首相兼外相が訪日した際,同副首相から実施の提案があったもので,今回初めて行われた。

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