1.会合の概要
- 9月23日(木曜日)ニューヨークにて,菅総理は,ギュル・トルコ大統領が議長を務めて開催された「国際の平和と安全の維持における安保理の効果的役割」に関する安保理首脳会合に出席した(9月の安保理議長国はトルコ)。
- 今次安保理首脳会合には,安保理理事国15ヶ国の首脳・閣僚のほか,潘基文事務総長が出席。
- 今次安保理首脳会合の最後に,持続的な平和のためには国連の予防外交,平和創造,平和維持,平和構築を統合的・包括的な形で用いることの重要性や,効果的な平和維持のためにPKOの初期段階から平和構築を検討する必要性が指摘する内容を盛り込んだ安保理議長声明を発出することが決定された。
2.菅総理の発言要旨 (日本語
・英語
(首相官邸ホームページへリンク))
- 国のリーダーがまず果たすべき役割は、不幸の原因をできるだけ小さくする「最小不幸社会」の実現。
- 戦争、紛争、自然災害等により破壊された平和と市民生活を再生するための努力を日本は全面的に支援。平和維持、平和構築、紛争予防、人間の安全保障を4つの柱とする支援を進めていく。
- 平和維持では,PKO作業部会や各地域への派遣などを通じて具体的に貢献。
- 平和構築では,平和維持の初期段階から平行して取り組むことが重要。カンボジアの平和構築支援で学んだことを生かして、東ティモール等を支援。アフガニスタンについてはは、トルコと共に,警察官訓練を行う等,平和構築を支援。
- 紛争予防では,信頼醸成措置の整備が引き続き重要。NPT運用検討会議の行動計画の履行,核軍縮・核不拡散努力に,引き続き取り組む。
- これらの問題に対処する上で人間の安全保障の考えが有益。この理念に基づき、脆弱な国や人々を守り、力づける国際的な取り組みに引き続き貢献。
- 安保理が効果的な役割を果たすためには,安保理改革の早期実現が重要。