平成21年9月22日
9月22日(火曜日)12時47分から13時12分頃まで、第64回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の鳩山総理は潘基文国連事務総長と会談したところ、概要は次のとおり。
鳩山総理より、6日に発足した連立政権はこれまで以上に国連を重視しており、それだけに内閣発足後の最初の仕事として国連でスピーチの機会が得られたことは、大変恵まれていると述べた。
潘基文事務総長からは、今回の国連総会とG20の機会は日本と新総理の指導力への評価を高める上で絶好の機会である、日本が平和維持、人権、開発、財政などで国連を支援していることに深く感謝している旨述べた。
潘基文事務総長より、今般の25%の削減表明は総理のすばらしい指導力によるものであり、加盟国から大変好意的に受けとめられている旨述べた。
これに対し、鳩山総理より、高い目標ではあるが、人類の生存のために必要との強い決意を持っており、日本は科学技術面で世界をリードする役割を果たしていきたい旨述べた。
鳩山総理より、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けて、アジア出身の国連事務総長として、是非指導力を発揮してほしい旨述べた。また、拉致問題について、国連が人道的観点から努力していることに感謝の意を示した。
これに対し、潘基文事務総長より、北朝鮮をめぐる諸問題の解決に向けて努力を惜しまない旨述べるとともに、北朝鮮の核実験やミサイルに関する安保理での日本の貢献を高く評価する旨述べた。
潘基文事務総長より、平和構築委員会をはじめとする平和構築分野での日本の貢献に言及しつつ、紛争予防や平和構築への取組の強化の必要性を述べた。
これに対し、鳩山総理より、平和構築や平和維持などでの国連の一層の役割を期待している、また平和維持活動における我が国の人的貢献は十分ではないが、今以上に努力しなければならない分野であると考えている旨述べた。
鳩山総理より、我が国は唯一の被爆国として、核軍縮に向けて先頭に立って役割を果たしていきたい、先般のオバマ米大統領の核軍縮に関する演説には勇気づけられた旨述べるとともに、デスコト前国連総会議長が広島・長崎を先般訪問し、すばらしいメッセージを伝えて多くの国民に感動を与えたことを紹介して謝意を伝えた。
これに対し、潘基文事務総長より、先般のメキシコでの軍縮関連会議で秋葉広島市長と会ったことに触れつつ、自分としてもそのようなメッセージを伝えていきたいと考えている旨述べた。