9月25日(火曜日)15時15分から約30分間(現地時間),国連総会出席のためニューヨークを訪問中の玄葉外務大臣は,安保理改革に関するG4(日本,ブラジル,ドイツ,インド)外相会合(於:独代表部)に出席したところ,概要以下のとおり。
1. 出席者
日本:玄葉外務大臣,ドイツ:ヴェスターヴェレ外務大臣(議長),ブラジル:パトリオッタ外務大臣,インド:マタイ外務次官
2. 会合の概要
- (1) 本会合では,第66回国連総会会期におけるG4の取組を振り返り,安保理改革の現状について認識を共有するとともに,今後の進め方について,意見交換を行った。
- (2) G4外相は,第66回会期中の安保理改革に関する政府間交渉における議論等改革の進展について議論を行い,その中で,大多数の加盟国が安保理のメンバーの常任・非常任双方のカテゴリーの拡大について支持を表明していることにつき,評価を共有した。また,G4外相は,ザヒール・タニン政府間交渉議長による政府間交渉を総括する書簡の中で示された勧告を歓迎し,双方のカテゴリーの拡大に対する強い支持が加盟国間の交渉過程に反映されるべきとの考えを表明した。タニン議長の勧告に沿って,さらなる交渉の基礎となる簡潔な作業文書の作成を求めていくことで一致した。
- (3) G4外相は,第67回会期において政府間交渉のプロセスを直ちに継続するとの総会決定を歓迎するとともに,具体的な成果を達成する必要性を強調し,引き続き,他の加盟国と柔軟性の精神をもって緊密に協力するコミットメントを表明した。
- (4) G4外相は,安保理改革に関するハイレベル会合の開催を視野に入れることを含め,改革のプロセスにより大きな政治的モメンタムを注入する決意を表明した。
- (5) G4外相は,ナーセル・アブドゥルアジーズ・アル・ナスル第66回総会議長及びタニン議長の取組に謝意を表明するとともに,第67回会期においても,ブーク・イェレミッチ総会議長及び政府間交渉議長と協力し,改革を実現するため,柔軟な姿勢で幅広い加盟国と協議していくことで一致した。