国連

G4(ブラジル,ドイツ,インド,日本)閣僚級会合
共同プレス・ステートメント 仮訳

2011年2月11日 ニューヨーク

英語版

  1. 2011年2月11日,インド外務大臣,ドイツ連邦外務大臣,ブラジル外務大臣及び日本国外務副大臣は,安全保障理事会の改革に関する意見交換を行うため,前回会合から6ヶ月ぶりにニューヨークにおいて会合を行った。
  2. 各国大臣は,法の支配の尊重,人権の尊重,多国間主義へのコミットメントを含む共通の政治的価値観を有する民主主義国として,G4各国が国際の平和と安全に対する現代の主要な課題につき多くの共通の立場を有することにつき一致した。各国大臣は,安全保障理事会の作業並びに国際の平和及び安全の維持のためG4各国が行っている重要な貢献につき満足の意をもって留意した。各国大臣は,この点につき主要な責任を引き受けるG4各国の意思と能力を再確認した。各国大臣は,国際システムが安全保障理事会の拡大により裨益すると述べた。そのことは,安全保障理事会が地政学的現実を真に反映し,理事会をより強固にし,より代表性,正統性,実効性及び効率性を有することを確保するものである。
  3. この関連で,G4各国は安全保障理事会の新たな常任理事国を目指すとのコミットメント,及び各国が新常任理事国候補国として互いに支持し合うことを改めて表明した。また,G4各国は,拡大された理事会においてアフリカが常任理事国として代表されることが重要であるとの考えを再確認した。更に,各国大臣は,非常任理事国の追加及び理事会の作業方法の改善の必要性について再確認した。
  4. 各国大臣は,加盟国間の交渉を促進する役割を果たしていることにつき,ジョセフ・ダイス国連総会議長及びザヒール・タニン大使(政府間交渉議長)が行った努力に感謝の意を表明した。各国大臣は,現在行われている政府間交渉により,安全保障理事会のメンバーの常任・非常任双方のカテゴリーの拡大及び双方のカテゴリーにおける途上国の代表性の向上につき,加盟国の大多数が支持していることが明確になったことを強調した。
  5. 各国大臣は,安全保障理事会の必要とされている改革につき国連総会の今会期中に具体的な成果を得るため,加盟国主導のイニシアティブを進める広範な支持が存在することを認識した。
  6. それゆえ,各国大臣は,安全保障理事会の常任・非常任双方のカテゴリーの拡大をできる限り速やかに達成するためのすべての必要な措置を推し進めていくことにつき一致した。この目標のため,G4各国は,他の国々に対し連携を呼びかけ,柔軟性の精神をもって緊密に協力していく意図を再確認した。
  7. 最後に,各国大臣は,今会合での決定についての進展につき検討するため,今後四半期以内に再度会合することで一致した。
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松本外務副大臣の安保理改革G4外相会合出席(概要) | 目次へ戻る