科学技術

平成20年2月28日

1.会議の概要

(1)開催日時・場所

 2月28日、東京(三田共用会議所)において第12回日中科学技術協力委員会が開催された。

(2)出席者

 我が方より、松井靖夫外務省科学技術協力担当大使、林幸秀文部科学省文部科学審議官のほか、外務省、文科省、内閣府、総務省、厚労省、農水省、林野庁、経産省、国交省、気象庁、環境省より計24名が出席。

 中国側より、曹健林科技部副部長のほか、科技部、気象局、農業科学院、中国科学院、水利部、林業局、自然科学基金委員会、衛生部、環境保護総局、在京中国大使館より計19名が出席。

(3)議論された内容

  • (ア)両国科学技術の発展の現状、政策、主要な措置、及び国際科学技術協力の状況
  • (イ)格上げ後の委員会の進め方、新たな協力形式と協力の重点分野
  • (ウ)第11回科学技術協力合同委員会以来の双方の関係分野や領域での科学技術協力状況と新たな提案
  • (エ)両国の科学技術研究機関や企業間の協力
  • (オ)新しい科学技術協力プロジェクト

2.会議の主な結果

  • (1)今後、相互信頼の基礎の上に、「平等互恵」の原則に沿って協力を強化し、ハイレベルの協力と交流を推進することで一致。
  • (2)生物技術、生命科学、情報通信技術、環境、核融合、気候変動、社会基盤技術などを今後の重点分野とすることを確認。
  • (3)2007年12月28日に発出された「日本国政府と中華人民共和国政府による気候変動問題を対象とした科学技術協力の一層の強化に関する共同声明」の内容をより確かなものとするために、両国が共同で努力していくことで一致。
  • (4)循環型経済、生態保護、環境観測、CDM、気候変動キャパシティビルディング、環境技術法規、危険廃棄物管理と処理技術等の技術について協力を行うことで一致。
  • (5)気象科学技術分野における協力と交流をさらに前進させることで一致。
  • (6)新型インフルエンザ、がん、エイズ対策を重点とする日中医学協力を推進していくことで一致。
  • (7)両国の大学、研究機関、企業などが参加可能なハイレベルフォーラムを開催することで一致。
  • (8)ナノ(27)、環境保護や気候変動(21)、医療(20)などを含む106のプロジェクトを両国政府間の協力プロジェクトとして確認。前回委員会の採択数(38)に比べ大幅に増加。

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