平和構築

我が国の国際平和協力の概要

平成25年2月1日

英語版 (English)

1.概要

 我が国は,国際平和のために,より積極的な役割を果たしていくことが必要と考え,1992年6月,国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法,PKO法)を制定し,国連を中心とした国際平和のための努力に対して,本格的な人的・物的協力を行ってきた。

 この法律は,我が国の国際平和協力として「国際連合平和維持活動」への協力,「人道的な国際救援活動」への協力及び「国際的な選挙監視活動」への協力の三つの柱を定めている。また,これらの活動への協力として,要員・部隊の派遣による人的協力のほか,物品の譲渡が行えるよう「物資協力」の制度も定めている。

2.法律の目的

 国際連合平和維持活動・人道的な国際救援活動及び国際的な選挙監視活動に適切かつ迅速に協力することができるように国内体制を整備することによって,我が国が国際連合を中心とした国際平和のための努力に積極的に寄与すること(第1条)。

3.平和維持隊への参加に当たっての基本方針(いわゆる5原則)

 以下は憲法第9条との関係で一切問題を生ずることがないようにする目的で整理をした基本方針。

  • (1)紛争当事国の間で停戦の合意が成立していること
  • (2)当該平和維持隊が活動する地域に属する国を含む紛争当事者が当該平和維持隊の活動及び当該平和維持隊への我が国の参加に同意していること
  • (3)当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく,中立的な立場を厳守すること
  • (4)上記の原則のいずれかが満たされない状況が生じた場合には,我が国から参加した部隊は撤収することができること
  • (5)武器の使用は,要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること

4.国際平和協力業務

 我が国は,国際連合平和維持活動のために実施される業務で次に掲げるもの,人道的な国際救援活動のために実施される業務で次の(10)から(17)までに掲げるもの及び国際的な選挙監視活動のために実施される業務で次の(7)及び(17)に掲げるものを「国際平和協力業務」として行う(第3条第3号)。

  • (1)武力紛争の停止の遵守状況の監視又は紛争当事者間で合意された軍隊の再配置,武装解除等の履行の監視
  • (2)緩衝地帯等における駐留及び巡回
  • (3)車両等又は通行人による武器の搬入又は搬出の有無の検査等
  • (4)放棄された武器の収集等
  • (5)紛争当事者が行う停戦線等の設定の援助
  • (6)紛争当事者間の捕虜の交換の援助
  • (7)選挙,住民投票等の公正な執行の監視又はこれらの管理
  • (8)警察行政事務に関する助言等又は警察行政事務の監視
  • (9)(8)に掲げるもののほか,行政事項に関する助言等
  • (10)医療(防疫上の措置を含む。)
  • (11)被災民の救出等又は帰還の援助
  • (12)被災民に対する食糧,衣料,医薬品等の配布
  • (13)被災民を収容するための施設等の設置
  • (14)紛争によって被害を受けた施設等であって被災民の生活上必要なものの復旧又は整備のための措置
  • (15)紛争によって汚染その他の被害を受けた自然環境の復旧のための措置
  • (16)(1)から(15)までに掲げるもののほか輸送,保管,通信,建設又は機械器具の据付け等
  • (17)(1)から(16)までに掲げる業務に類するものとして政令で定める業務
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